スクート(Scoot)は、シンガポール航空による100%出資のもと、主に中・長距離路線を運航するLCC(格安航空会社)として2011年に設立された、比較的新しい航空会社だ。2012年6月のシンガポール~シドニー路線を皮切りに、同年10月にはシンガポール~台北~成田というルートで日本への就航も果たした。その後、2015年7月には、ボーイングB787-9(ドリームライナー)を投入して、シンガポール~関西路線(バンコクまたは高雄経由)の運航を開始し、LCCとしての存在感を更に増してきている。とかくエアバスA320など、ナロウボディ機(単通路機)が使われる事の多いLCCの中で、スクートは中・長距離路線の運航という事もあり、ワイドボディ(2通路機)のボーイング777-200や787型機などを使用しているのも特徴的。
またサービス面においては、有料ではあるもののバリエーションに富んだ機内食メニューや、エコノミー席にシートピッチの異なる3種類の座席設定を用意する等、個性的かつ現代のニーズに合わせた独自のサービスを提供している。2017年7月25日にタイガーエアと合併し、スクートブランドに統一した。