アトランタの観光スポット
ジョージア水族館
2005年に開館した世界最大規模の水族館。ジンベエザメやシロイルカなども飼育されている。
ワールド・オブ・コカ・コーラ
コカ・コーラの歴史が紹介されており、世界中のコカ・コーラ社製品を来館者は試飲できる。2007年にリニ ューアルされ、ジョージア水族館の近くに開館した。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師記念館
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが少年時代に居住していた家であり、国の史跡の指定を受けてい る。
CNNセンター
巨大な施設内のツアー(約40分)が行われており、ニュースの製作の様子を見学することもできる。センタ ー内にあるショップやレストランなどの施設も楽しめる。
その他アトランタの観光スポット
アトランタ植物園、アトランタ動物園、アトランタ歴史センター、ハイ美術館、マーガレット・ミッチェルの生家、ファーンバンク科学センター、ストーン・マウンテン、ターナー・フィールド、オリンピック百周年記念公園など。
アトランタの歴史
アトランタの歴史は、1782年にこの地の先住インディアン、チェロキー族が、初期の探検家たちよって発見されたことに始まる。その後この地域に移って来た白人たちとの衝突を避けるために、インディアンたちは1822年、白人たちにこの地を割譲し、自分たちは未開地域に移ることを余儀なくされた。この街が正式にアトランタと命名されたのは1845年のことであった。ジョージア州の経済を支えていたのは南部の他州同様、綿花産業であり、このために大変な労働力を必要とした。よって、南部地域にとって奴隷制度を維持することが死活問題となり、南北戦争へと発展することとなった。
1861年、南北戦争が勃発し、戦争中には鉄道交通や南部同盟軍の前線への軍需品供給基地としてアトランタは重要な役割を果たしたが、同盟軍は苦戦し、激しい戦闘を重ねるにつれ、退却を余儀なくされた。1864年、ついにアトランタは連邦軍によって占領され、街のほとんどは焼き払われてしまい、市民は難民となった。南北戦争は1865年、北軍が勝利を収め終了した。以後この街の復興は急速に進められた。1868年にはジョージア州の州都がミレッジビルからこの地に移り、連邦軍による占領からは1876年に解放され、アトランタは南部の要衝として発展を遂げていった。
1917年には大地震に見舞われるも直ちに復興し、1925年には現空港の前身キャンドラーフィールドが開港、1936年にはマーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」が世界中で読まれ、この地を世界に知らしめるなど、20世紀に入って、さらに成長し続けた。アメリカ南部といえば、奴隷解放の歴史で知られている。南部各都市では人種差別待遇制度が残っていたため黒人による暴動が頻発し、深刻な社会問題となっていた。各地で擁護派と反対派が衝突していたが、アトランタでは差別制度が比較的平和に撤廃されていった。公共交通機関や公立学校などの人種差別廃止に続き、1974年、初の黒人市長が選出された。有名なマーティン・ルーサー・キング牧師がこの地に生まれ、ここに活動拠点を持っていたことも、人種差別撤廃の助けになったといえる。