ラトビアの首都・リガ(Riga、リーガ)は、エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国のほぼ中心に位置する。「バルト海の真珠」や「バルトのパリ」とも称される美しい都市で、他のバルト三国の首都・ビリニュス、タリンののどかな雰囲気とは異なり、都会的な雰囲気が漂う街である。リガは、ラトビア全体から見てもロシア人比率の高い都市で、旧ソ連時代を含め、ロシアからの影響は少なくないが、歴史的にはドイツの影響を強く受けている。リガは、1201年にブレーメンの僧正アルベルトが要塞を築いたところから歴史の表舞台に登場し、13世紀末のハンザ同盟加盟を契機に急速に繁栄への道を歩み始めた。現在、世界遺産に指定されているリガの旧市街の街並みも中世の雰囲気を色濃く残している。歴史的な建築物が多く残り、石畳の細い路地が情緒ある景観を作り出している旧市街に対し、その周囲に広がる新市街には、鉄道駅、デパートやカフェなど、広々として開放的な都会の雰囲気が感じられる。雪化粧の冬のリガも美しいが、白夜の影響で22時頃まで明るい夏は、青い空とオレンジ色がかった街並みとのコントラストが格別に美しい。