ウィーン旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

ウィーンについて

ウィーン（標準独: Wien, 巴:Wean（ヴェアン）,仏: Vienne（ヴィエンヌ）, 英: Vienna（ヴィエナ））は、オーストリアの首都。人口は約170万人。都市単独で一つの連邦州であり、欧州有数のグローバル都市である。位置は、北緯48度、東経16度。クラシック音楽が盛んで「音楽の都」・「楽都」とも呼ばれる。第1次世界大戦まではオーストリア＝ハンガリー帝国の首都としてドイツを除く中東欧の大部分に君臨し、さらに19世紀後半まではドイツ連邦や神聖ローマ帝国を通じてドイツ民族全体の帝都でもあった。
ウィーンは、国際的で芸術的な都市として人気がある。古代ローマやフランス、スペインなどの文化的影響を受け、、東欧への玄関口となっていることから、スラブ圏や遠くアジアの文化まで受け継いでいる。　このような背景から、ウィーンの人は、すべての面においてたいへん誇り高いが、同時に国際色豊かである。従って、自分たちと異なるものに対しても寛容な心で興味深く接する気質があり、また、幼少時から身近に音楽と接しているので、感性がたいへん磨かれている。

ウィーンの基本情報

通貨: ユーロ（EUR）
人口: 170万人
言語: ドイツ語
民族: 多民族
行政区画: 23区

面積: 414.89 km2
位置: 北緯48度。東経16度。
気候: 地中海の影響で温暖。夏季（7～8月）の最高気温は、35度を超える。湿度は低く、朝晩涼しい。
時差: 日本との時差はマイナス8時間。サマータイム期間中はマイナス7時間。夏時間は例年3月の最終日曜の午前2時～10月の最終日曜の午前2時まで。

ウィーンの旅行情報

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ウィーンのグルメ

ハプスブルク王朝時代にハンガリー、チェコ、ポーランド、イタリア、その他１０を超える多民族からもたらされた伝統料理と食文化を融合させ昇華した、伝統的かつ独創的な料理、それがウィーン料理だ。ハンガリー由来の煮込み料理グーラッシュや、ミラノ風カツレツ「ウィーナーシュニッツェル」などはその好例だ。ウィーンが世界に誇るスイーツ、アプフェルシュトゥルーデルの生地はトルコのパイ生地が起源である。

ウィーンのスイーツを語るならば、ザッハートルテを忘れてはならない。世界で一番有名なチョコレートケーキとも言えるザッハートルテは、ウィーンの伝統菓子の中でも広く知られ、世界の銘菓の1つともいえる。この魅惑のトルテのレシピを巡り、7年もの法廷闘争が起きたほどで、最高法廷での判決の結果、アプリコットマーマレード２層のホテルザッハー製「オリジナルザッハートルテ」と、マーマレード1層のデメル製「デメルのザッハートルテ」が存在することとなった。ウィーンを訪れたならば、是非この2種類のトルテを、そしてウィーンの菓子店それぞれが自負を持って提供するトルテをも食べ比べてみてほしい。

リング通り

ウィーンを知るなら、リング通りを散歩してほしい。ウィーン旧市街を取り囲む環状道路である。その形状から、リング通りと呼ばれ、美しさ故に、「ハプスブルク王朝のショーウインドー」と称される。
リング通りの歴史は1857年にさかのぼる。皇帝フランツ・ヨーゼフ(在位1848?1916)は、すでに要塞としての役を果たさなくなった、成長を続けるウィーンの街にたがをはめている市壁の取り壊しを命じ、壁と壁の外の射程野があった場所に、1858年から1865年にかけて、全長約4キロメートルの環状道路が建設された。
オットー・ワーグナーの郵便貯金会館、応用美術博物館、市立公園（園内にヨハン・シュトラウス記念碑）、シュヴァルツェンベルク広場、国立歌劇場、王宮庭園、王宮(ホーフブルク)、美術史博物館と自然史博物館、国会議事堂、市庁舎、ブルク劇場、ウィーン大学、証券取引所などがある。

シェーンブルン宮殿

シェーンブルン宮殿のその名は、今を遡ること398年の1612年、美しい泉（schon brunn)が神聖ローマ皇帝マティアスによって、現在のシェーンブルン宮殿の一角に発見されたことが由来とされる。ウィーンの中心部シュテファン大聖堂から西に直線で約5kmに位置するこの宮殿は、ハプスブルク王朝の歴代君主の夏の離宮として用いられ、絢爛豪華な宮廷生活の名残を現代に伝えている。1,441室の広間や部屋、そして両翼180メートルの豪華な宮殿はウィーン観光においてのハイライトといえる。

多様な庭園もまた、建築と自然を相互に引き立て合うバロック様式の世界へと訪問者を誘う。庭園には数多くの建築物、泉水、彫刻が配され、複雑な相関関係の中で相互に高めあっていることから、宮殿と庭園の全施設がユネスコ世界文化遺産に登録されていることにも合点がいくところだ。隣接するシェーンブルン動物園は、1752年に設置され、1778年に市民に公開されて以来、高い人気を集めており、2009年にはヨーロッパ最良の動物園にも選出された。肉食獣のエリアでは従来動物が入るケージに見学者が入り、広い敷地を動き回るチーターを眺めることができる。

ウィーン国立歌劇場

「会議は踊る、されど進まず」と評されたウィーン会議を通してヨーロッパ中に広まっていったウィンナワルツ。ヨハンシュトラウスの美しき青きドナウはその代表だが、多くの人が耳にしたことがあるだろう。ウィーンフィル管弦楽団のニューイヤーコンサートでは多くのウィンナワルツが演奏されることで有名だ。そのウィーンフィル管弦楽団の母体となっているウィーン国立歌劇場管弦楽団はウィーン国立歌劇場の専属オーケストラである。シュターツオーパーとも呼ばれるこの歌劇場は世界最高の歌劇場とされ、国際的な舞台で活躍するトップアーティストたちが出演している。毎日演目を変えて上演されており、50のオペラとバレエが約300日間にわたって上演され、公演日数が世界でもっとも多い劇場でもある。