クライストチャーチ国際空港（Christchurch International Airport）はクライストチャーチ中心部から北西約12kmに位置する。オークランド国際空港に次いで乗降客の多い南島最大の空港で、世界各国から観光客が集まる。
夏季に北西風の影響を受ける為、滑走路は十字型に配備されている。1935年にクライストチャーチ市議会が現在の地、ヘアウッドに空港建設を決定し、1940年にヘアウッド空港として開港した。その後、1950年にニュージーランド初となる国際空港として開港し、空港名をクライストチャーチ国際空港と改めた。
ニュージーランド空軍とアメリカ空軍の南極観測拠点・中継拠点としても利用されている。

国内線ターミナルと国際線ターミナル（出発）は午前4時から深夜の最終便の時間まで、国際線ターミナル（到着）は24時間開いていて、年中無休。2階建ての建物で、国内線ターミナルと国際線ターミナルが同じ建物内にあるので空港内の移動には便利。入口を入り、左側が国内線、右側が国際線となっている。

入口は1階のみで、国内線、国際線共に、到着時は1階に着き、出発時は1階にてチェックインをした後、出発ロビーである2階へ進む。国内線は1階と2階と搭乗ゲートが分かれているので場所の確認が必要。また、オークランド国際空港以外のニュージーランド国内の空港では、12歳未満子供を除くすべての国際線利用者にNZ$25の出国税の支払いが義務づけられている。

出国税はチェックイン後に空港内にあるニュージーランド銀行（BNZ）の出張所またはBNZの出国税支払機で納める必要がある。支払い後、印刷された出国税の受領証を出国審査場にて、審査官に受領証を提示する。

【入国・入国審査→荷物受け取り→税関・検疫】

飛行機を降りたらPassport controlという表示に従って入国審査へ進む。乗り継ぎの場合はTransit Passengerという表示に従って進む。入国審査ではパスポートと入国カード兼税関申告書を提出するので、機内で記入しておく。滞在目的、日数など簡単な質問を受けた後問題がなければパスポートにスタンプを押印され、入国カードと共に返される。その後、Baggage Claimへ進み、搭乗した便名表示のあるターンテーブルにて預けた荷物をとり、税関検査へ進む。税関検査では、パスポートと入国カードを提出。税関では申告するものがない場合は緑色のカウンターNothing to Declareへ、申告するものがある時はGoods to Declareへ進む。農業国であるニュージーランドでは食品や植物、動物など厳しくチェックされるので、入国カード裏面の検疫書に記載された物品を確認し、持っている際にはYESにチェックをつけて申告する。

【出国・チェックイン→出国税支払い→出国審査→搭乗ゲートへ】

利用航空会社のチェックインカウンターへ行き、航空券を搭乗券に替える。受託手荷物はここで預ける。その後、出国税の支払いを空港内のニュージーランド航空(BNZ)の出張所、又はBNZの出国支払機で納め、領収書を出国審査時、審査官に提出する。出国審査ではパスポートと搭乗券、出国カードを提出。出国カードはチェックインカウンター又は出国審査カウンターに置いてある。出国審査後、搭乗券に記載された搭乗ゲートへ進む。帰国便出発の72時間前までに、航空会社にリコンファーム(予約確認)が必要な場合があるので事前に確認しておくと良い。

国際線と国内線が同じ建物内にあり、わかりやすい構造になっている。

【国内線への乗り継ぎ】
国内線乗り継ぎの場合、入国審査、受託手荷物を受け取り、税関を済ませた後、国際線出口を出て、すぐ右手の国内線チェックインカウンターでチェックインをするか、同じく1階の国内線カウンターでチェックインをする。その後2階へ行き、搭乗ゲートへ向かう。

【国際線への乗り継ぎ】
到着便と乗り継ぎ便の航空会社が同じで、すでに乗り継ぎ便の搭乗券を発券済み場合、受託荷物は自動的に最終目的地で受け取り可能の為、荷物の受け取りをせず乗り継ぎ便出発まで出発ロビーで待つ。到着便と乗り継ぎ便で航空会社が異なる場合においては、受託荷物を一度受け取る必要があるので、入国審査、受託手荷物をターンテーブルより受け取り、税関を通ったあと、国際線到着ロビーにある乗り継ぎカウンターにて再度受託荷物を預けて搭乗ゲートへ向かう。

観光案内所

1階到着ロビーに2か所。国際線側は税関を出た正面、国内線側はチェックインカウンター付近にある。交通機関やホテルなどの予約ができる。

バス乗り場

国際線出口を出て右手にある。

レンタカーカウンター

2か所の観光案内所付近にレンタカー各社のカウンターが並んでいる。ハーツ、エイビス、バジェットなど。

両替所・銀行

1階到着ロビー国際線出口に近いエスカレーター付近、2階出発ロビー国際線2番ゲート付近。

レストラン・カフェ

1階到着ロビー国際線出口の隣、国内線搭乗ゲート付近、2階出発ロビー免税店向い、国内線側エスカレーター隣にある。

郵便局

1階到着ロビー国内線側の観光案内所とレンタカーカウンターの間にある。

喫煙場所

喫煙可能な場所は屋外のみ。ニュージーランドでは法律により、バーやパブですら禁煙になっているほど厳しい禁煙に厳しい国。当然、空港内も全面禁煙。屋外の決められた喫煙エリアのみ喫煙可能。

国内線ターミナルの2階出発ロビー3番4番ゲート付近にカンタス航空ラウンジ。15番-20番ゲート付近にニュージーランド航空コル・ラウンジがある。国際線ターミナルには、29番ゲート付近にニュージーランド航空ラウンジとカンタス航空ラウンジがある。

【国際南極センター】
空港のすぐ近くにある南極博物館。市内の大聖堂からも15分の距離。南極探検の歴史資料や生活資料、探検装備のほかにも南極特別仕様の雪上車ハグランドに乗ったり、－5℃に設定された部屋で南極の嵐を体験することができる。空港が市内中心部から約12kmという好立地にあるため、市内へ出やすく観光地へも行きやすい。

【大聖堂】
高さ63mのクライストチャーチのシンボルでもある大聖堂。1864年イギリス人建築家、ジョージ・ギルバート・スコットによって設計された。ゴシック様式の教会で、内部にはステンドグラスや彫刻品などがあるほか、展望台から街全体を見渡すことができる。また、大聖堂のすぐ南に観光案内所もある。この大聖堂を基点に観光するとわかりやすい。大聖堂の前には広場があり、大宗芸人がいたり、出店が並び、賑やか。

【サザン・エンカウンター水族館＆キーウィハウス】
大聖堂広場の一角にある。ニュージーランドに生息する魚とキーウィを観察できる。

【ベスト・アトラクションズ】
市内中心部から離れていたり、市内バスでは行きにくい場所へのアクセスには観光バスが便利。ベスト・アトラクションズという観光バスが1日6便運航している。大聖堂広場を出発し、南極センター、ウイローバンク・ワイルドライフ・リザーブを巡った後、大聖堂広場へ戻ってからクイライストチャーチ・ゴンドラへ向かう。チケットは観光案内所、または乗車時に購入可能。運賃と各入場料がセットのチケットもあるので購入時に確認すると良い。

空港から市内中心部までは約12kmと近いので、車で約20分の距離。