バンクーバー国際空港(Vaucouver International Airport)は、ブリティッシュコロンビア州バンクーバーに隣接するリッチモンドにある国際空港であり、バンクーバーで唯一の空港である。
1931年に開港し、1996年に新ターミナルがオープンした。バンクーバー中心部から南に8kmほどの場所に位置している。
日本との直行便が成田線のみとなっているが、国際線だけでなく、カナダ西の窓口として、国内線の乗り継ぎ空港としての利用も盛んである。
カナダ国内線はオタワ・トロント・モントリオールの都市をはじめとする数多くの路線がある。2009年には新しくスカイトレインが開通し、空港とダウンタウンへのアクセスがより、便利になった。

バンクーバー国際空港の旅客ターミナルは4つターミナルに分かれている。国内線ターミナル、国際線のターミナル、アメリカ線ターミナル、サウスターミナルとなっている。サウスターミナルは他の3つのターミナルと異なり、別の建物内にある。旅客ターミナルは３階建になっており、2階が到着ロビー、3階が出発ロビーである。

国内線はＡ・Ｂ・Ｃロビーと分かれており、国際線はＤロビーのみとなっている。国内線と国際線ターミナルは歩道でつながっている。アメリカ線ターミナルにて、入国審査はアメリカではなく、バンクーバーにて入国前に行われる。サウスターミナルは小型飛行機と水上飛行機専用のターミナルであり、他のターミナルとは無料のシャトルバスで行き来することができる。

2階の入国審査場にて税関申告書・パスポート・航空券を提示し、審査を受ける。使用言語は英語またはフランス語となっている。入国審査の後、手荷物を受け取る。必要な場合は税関窓口で申請をする。申請しない場合は出口にすすみ、出口付近にいる係員に申告書を渡す。入国の際に検疫検査は行われない。

3階のターミナルにて出国審査を行う。出国の際には出国審査は行われない。各空港会社にて搭乗手続きを終えたのちに、保安検査に向かう。ここではインラインセキュリティを行うが、手荷物を預ける必要はない。出発ロビーにはお土産屋をはじめとした店が並ぶ。フードコートには中華・洋食・和食等、種類豊富な飲食店が並んでいる。

・国際線への乗継
降機後、アメリカへ向かう場合は、「Transfer to USA」、アメリカ以外の国に向かう場合は「Transfer to International」の標識に従って移動する。入国審査場にてパスポート・出入国カード・税関申告書・航空券を提示し、入国審査を受ける。手荷物受取所にて受け取ったのちに、乗継便のチェックインを行う。カウンターにて、パスポート・航空券・荷物預かり券を提示する。乗継便の座席指定券を持っている場合、この手続きは不要となる。税関にて、審査を受けたのちに手荷物を乗継手荷物預かり所に預け、セキュリティーチェックを受ける。手続きを終えたのちに乗継便のゲートに向かう。

・国内線への乗継
降機後、入国審査・税関検査を受ける必要がある。鉄持つについては、入国審査ののちに、手荷物ターンテーブルで受け取る。税関審査を受けた後に、乗継航空会社のカウンターに向かい、チェックインを済ませる。国内航空会社は2種類あり、エアカナダ（ＡＣ）に乗り継ぐ場合は4階、ウェストジェット（ＷＪ）に乗り継ぐ場合は3階のカウンターに進む。

・エアカナダ（AC）
国内線 » 国際線：1時間～2時間
国際線 » 国内線：1時間10分～1時間45分
国際線 » 国際線：45分～2時間

2013年10月現在
注意：時間帯・便名により異なりますのであくまでも参考値とお考え下さい。詳しくは、当社コールンセンターもしくは、航空会社にお尋ね下さい。

空港の中には関連施設・飲食店が並ぶ。バーガーキング等のファストフードをはじめ、コーヒーショップ・バー・レストラン・様々な種類の飲食をロビーで楽しむことができる。関連施設として、インフォメーション・荷物一時預かり所・トイレ・公衆電話・両替所・ＡＴＭは国内線・国際線ターミナルに設置されている。

国際線出発ロビーにはファックスと写真のコピーをすることができる。また、国内線ターミナルには、カナダロイヤル銀行の支店薬局・クリニック・歯医者等も整っている。スパのサービスもある他、24時間利用可能な子供の遊び場がある。空港ターミナル内で電話とインターネットアクセスができるので非常に便利である。ワイヤレスアクセスも可能である。

空港周辺の観光地は第一に空港から約30分でアクセスができるバンクーバーダウンダウンが挙げられる。ダウンタウン市内にはグランビル通りとウェストジョージア通りの交差点がダウンタウンの中心となっている。ショップ・映画館が多く並ぶ繁華街であり、観光客が集まる。夜にはクラブやバーで賑わっている。コンサート・オペラも有名である。

文化施設は、主にカナダを代表するアーティストの作品を展示しているバンクーバー美術館、7階建てで100万冊の蔵書数を誇るバンクーバー図書館がある。バンクーバー市内を一通り観光することができる観光バス、ビックバスも利用する価値がある。日本語も対応しており、乗り降りが自由なため、自由に観光することができる。

バンクーバー国際空港とバンクーバーダウンタウンを結ぶアクセス方法は、主に「市バス」「リムジン」「タクシー」「スカイトレイン」が挙げられる。