LCC利用のメリット・デメリット
LCC(Low-Cost Carrier)を利用するにあたってのメリット・デメリットを記載いたします。メリットは運賃が安い、デメリットは機内サービスが有料などが挙げられます。特徴を記載いたしますので、参考にしていただくようお願い致します。
LCC利用のメリット
LCCの最もメリットがあるのは、運賃が安いこと。大手航空会社(レガシーキャリア)と比較すると2-5割安いと言われている。
販売を促進するために、超破格の料金を時限的に設定する場合がある。予定を決めてから購入するという人よりも、購入してから予定を決めるという人にオススメなセールである。
LCCによっては、燃油サーチャージが運賃に含まれているため徴収されなかったり、徴収されたとしても大手航空会社よりも割安な場合がある。
大手航空会社の格安航空券と異なり、購入時にフライトの便名、スケジュールを確認しながら購入することができる。旅行の計画を立てるのには、非常にありがたい。
大手航空会社の格安航空券と異なり、片道ベースでの料金計算となっている。そのため、滞在最低日数、最長日数などの制限がない場合が多い。スケジュールによっては、日帰りが可能な場合も?!
大手航空会社の格安航空券の多くは、片道料金でも往復とあまり料金が変わらない。LCCは片道ベースでの料金設定のため、片道でも安価な料金で購入することができる。
LCC利用のデメリット
予約の際にオプションとして購入するか、当日機内で購入することになる。なお、事前に申込みをしておかないと、予定以上の購入希望者が発生した場合は、希望通りとはならない場合があるので注意をしたい。LCCによっては、機内へ食事・飲み物を持ち込むことも可能な場合がある。
料金種別によっては含まれている場合もあるが、通常別途追加料金が必要となる。預け荷物も予約の際にオプションとして購入することができる。当日、チェックイン時に追加料金を支払い預けることは可能であるが、同じ重量でも予約の際に請求される金額よりもチェックイン時に請求される金額の方が高額となる場合があるので、なるべく予約の際に購入する方が無難だ。また、機内持ち込み手荷物についても、重量など厳格な場合があるので、事前に確認が必要だ。
大手航空会社であれば、機材故障などで欠航となった場合は、他社便への振替や当日のホテル・食事を負担して翌日の振替を行うが、LCCの場合、そのような対応はまずない。LCCの場合、自社都合のフライトキャンセルであっても、ホテルの斡旋や食事の負担などは行わない。フライトキャンセル時は、自己解決、自己負担を念頭に入れておきたい。
1機材を可能な限り運航させ、駐機時間を短く、効率よいスケジュールを立てる=機材を有効活用することがLCCのビジネスモデルの1つである。そのため、1度故障などが発生すると連鎖的に後続便に影響が発生する。乗継や観光、ビジネスには余裕を持ったスケジュールが必要だ。
上述のように遅延発生により、最終フライトが空港施設の利用可能な時刻を過ぎてしまい欠航となったり、事前の予約が期待値以下の数値のためフライトを行わない方が得策と判断した場合、突然のフライトキャンセルとなることがある。そのような場合は、前述したように振替などの保証は期待できないので注意をしたい。
LCCの座席配置は、座席間隔を大手航空会社よりも狭くし、少しでも多くの座席を配置している。これは1機材で多くの乗客を運び、その分運賃を割安にしているビジネスモデルゆえである。短距離であればよいが、中長距離になるとシートピッチの狭さが肉体的につらい移動となる場合がある。
大手航空会社では座席指定可能な場合は多いが、LCCの場合、座席指定はオプションとして、有料となる場合が多い。また、航空会社によっては自由席扱いとなり、指定できない場合もある。
空港ターミナルの中央(良い場所)は大手航空会社が占めることが多く、LCCの多くはターミナルの端となる場合が多い。また、人件費を抑えるため、カウンター数を少なくしたり、自動チェックイン機しかない場合もある。また、駐機場がターミナルより離れていることが多いため、チェックイン時間を大手航空会社よりも早めに閉めてしまうことが多い。
LCCは、離発着料を抑えるために、一般的な航空会社が使用するメジャーな空港ではなく、ローカル空港を使用する場合が多い。そのため市内中心部までの移動は予想以上に時間を必要とする場合がある。