Cクラスとはいわゆるビジネスクラスのことを言う。航空券上の記載でビジネスクラスが「C」と表記されるのは、パンアメリカン航空の『クリッパークラス』(Clipper Class)の頭文字がそのまま使われたという説や、『クラブクラス』(Club Class)の頭文字であるという説などがある。ただし、運賃上ではZ,D,J,Iなども同じくビジネスクラスの表記であり、総称して「C」と呼ばれるが多い。またエコノミークラスは「Y」、ファーストクラスは「F」と略される。
1970年代中頃までの国際線旅客機にはファーストクラスとエコノミークラスの2種類しかなかった。しかし、海外旅行の大衆化から、エコノミークラスに団体割引などの各種割引運賃が導入されるようになった。そこでパンアメリカン航空が通常料金でエコノミークラスに搭乗する顧客への専用サービスとして座席サイズの各拡大や機内食の充実を行った「クリッパークラス」という中間クラスを導入したのが始まりだと言われている。 現在ではプレミアムエコノミークラスと呼ばれるビジネスクラスとエコノミークラスの間にあたる第4のクラスを設ける航空会社も増えてきている。