ファーストクラスとは旅客機の最上級区分(クラス)のことである。1920年代以降に旅客機による旅行が本格化し、旅客機の収容人数が増えて機内客室がクラス分けされた際に、この名がつけられた。ビジネスクラスやエコノミークラスより広い面積を持つシートの提供と、より充実したサービスの提供が行われる。長中距離路線に設定されている場合がほとんどである。近年では、ビジネスクラスの競争激化や、顧客企業の出張コスト削減によるファーストクラスの利用客の減少などにより、ビジネスクラスのサービスの向上と同時にファーストクラスを廃止したり、設定路線を縮小する航空会社も増えている。また、ヴァージン・アトランティック航空のように、「ファーストクラス並みのサービス内容を持つビジネスクラスを提供する」ということを理由に、はじめからファーストクラスを設定しない航空会社もある。