航空会社では、各空港での飛行機の最低乗継時間を設定している。この最低乗継時間を業界用語ではMCT(Minimum Connecting Time)と呼んでいる。国内線⇔国際線、国際線⇔国際線の乗継、ターミナル別の乗継、航空会社別の乗継など様々な最低乗継時間が設定されている。例えば、フィンランド航空(AY)ではヘルシンキ空港から各ヨーロッパ地域へのフィンランド航空(AY)接続便のMCT(最低乗継時間)が35分~45分という設定になっている。そこでよく出る疑問であるこのMCT(最低乗継時間)を守らないといけないのか?いう質問。答えは「はい」である。このMCT(最低乗継時間)は規定上のものなので、もしこのMCT(最低乗継時間)を厳守していたにも関わらず旅客機が何らかの事情で遅れたため、接続便に搭乗できなくなってしまった場合、航空会社は最終目的地まで振替便などの手配補償をしてくれる。しかしながら、このMCT(最低乗継時間)を守っていなければ、航空会社は最終目的地までの旅程を補償してくれない。 ちなみに、別々の旅行会社もしくは別々の航空会社で航空券を予約して発券した場合も保障を受けられない。また、同じ航空会社でも、最初に予約した航空券に追加するという形で乗継の航空券を買わなかった場合も同じであるので注意が必要である。