特定の航空会社の飛行機に搭乗するたびにあらかじめ開設してある口座にフライト区間の距離に応じた「マイル」を加算していき、一定のマイルが貯まるとそれに応じて無料航空券や座席のランクアップなどの特典が受けられる制度。元々はアメリカ系の大手航空会社が顧客の固定化を狙って始めたものだが、後にこれが世界各国の航空会社に広まった。最近では航空連合 (アライアンス) の加盟航空会社同士の利用の際に一定の率 (その多くは自社の2分の1) に換算したマイルを貯めることができたり、また提携するホテルやレンタカー会社、ショップなどを利用した際に額に応じてマイルが加算されるなど、サービスの拡大が見られる。また、貯めたマイルもかつては一定の期間が過ぎると時効になるものが一般的だったが、最近では終身ポイントとして有効期間のないマイルを付与する会社もある。なお、航空会社によっては特典航空券について予約を入れることができる時期にかなりの制約があり、また座席数も極めて限定されるなど、実際に航空券と引き換えることが非常に難しいものもある。