アンカレッジ旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

アンカレッジについて

アンカレッジ (Anchorage)は、アメリカ合衆国のアラスカ州南岸に位置する港湾都市である。州の約半数の人口を抱えるアラスカで最大の都市。街は花々や白樺の木で彩られ、街路は碁盤の目のように区画されている。また、山と入り江が周囲を囲み、車で15分程行けば雄大な自然が拡がっており、自然と人工美がうまく調和された街といえる。このことから数回、全米都市賞を受賞している。主要産業は石油・天然ガスの採掘及びそれに関連した事業。また、金融や通信も発達しており、州において、商工業、金融の核となっている。

アンカレッジの基本情報

通貨: USドル（USD）
人口: 約28万人(2007年)
言語: 英語
民族: 白人(70.7%)、エスキモー、アサバスカ人などの先住民(15.4%)、ヒスパニック及びラテン(5.6%)、混血(4.9%)、アジア(4.6%)、黒人(3.7%)、ハワイ及びその他太平洋諸島(0.6%)。
行政区画: 主な宗教はキリスト教である。

面積: 5,079.2平方キロメートル
位置: 北緯61度13分、西経149度53分、アラスカ州南岸に位置する。
気候: アンカレッジの気候区分は冷帯湿潤気候の北部気候である。かなり緯度が高いため(北緯60度)、夏は冷涼であり(最暖月の7月の気温は14度)長袖が必要。また、冬は大変寒く（最寒月の1月は-8.9度）万全の防寒対策が必要である。
時差: 日本との時差は-18時間。サマータイム（3月第2日曜日から11月第1日曜日）は-17時間。

アンカレッジの旅行情報

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アンカレッジの空の玄関口

アンカレッジの空の玄関口はダウンタウンから約10.5kmに位置するテッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港である。アラスカ航空のシアトル・タコマ国際空港に次ぐハブ空港である。

日本からの直行便はないため、アメリカ西海岸のシアトルやポートランド、ロサンゼルス、又はソウルなどで乗り継いで行くことになる。所要時間は一般的に約13～17時間程度。空港から市内までの移動は、シャトルバスを利用の場合所要時間約30分(約12ドル)、タクシーの場合は約20分(約15～20ドル)である。

アンカレッジの観光スポット

アラスカ民族文化センター(Alaska Native Heritage Center)
アンカレッジから車で約5分の場所にある。原住民モデル村落が5つあり、民族固有の古くからの衣装やダンス、工芸品、スポーツなどを見ることができる。アラスカ・インディアンの伝統的な集会所をデザインした巨大なウェルカムハウスがあり、劇場や演舞場、カフェ、ギフトショップなどが中にある。

アンカレッジ歴史芸術博物館(Anchorage Museum of History and Art)
ダウンタウンに位置するアラスカ州で最も大きな博物館。アラスカの民族や風俗、歴史、開拓者時代の生活などの資料を展示している。

チュガッチ州立公園 (Chugach State Park)
総面積202,342ヘクタールと、全米で3番目の大きさを誇る州立公園である。いくつかのハイキング・トレイルがあり、アンカレッジにおけるレクリエーションの場所となっている。

アラスカ動物園　(Alaska Zoo)
珍しい固有の動物を有す動物園。児童向けのプログラムも行っている。私的協会であり営利を目的としていない。

地震公園(Earthquake Park)
テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港近く、トニー・ノールズ・コースタル・トレイルに位置する。1964年に起きたアラスカ大地震に関する展示物がある。

その他アンカレッジの観光スポット
アンカレッジ港展望台、アラスカ・ミント、ヘリテージ図書・博物館、アラスカ州警察官博物館、キンケード公園、オスカーアンダーソンハウス博物館。

アンカレッジのグルメ

アンカレッジ市内では、中華料理、フランス料理、イタリア料理、タイ料理などの世界各国の料理を楽しむことができ、日本料理のレストランもある。おすすめはサーモンやカニ、マス、ハリバットなどの新鮮な魚介類の料理を楽しめるシーフードレストランである。

アンカレッジの歴史

1778年、アラスカにアリューシャン列島からキャプテン・クックが到着し、この湾内を航海したとされている。1867年、アラスカ州をロシアからアメリカが購入し、後にゴールドラッシュが金鉱脈の発見によって起こると、多くの移民が訪れた。1915年、アラスカ鉄道の建設基地となったアンカレッジが都市として誕生した。

戦時中には都市は軍需産業の発展によって発達を遂げ、空港や港湾の建設が進んだことによって繁栄し、アラスカ州の中心地となった。1964年、破壊的な打撃をもたらしたアラスカ地震が発生したが、1970年代から北極海沿岸に油田開発とパイプライン建設が進み、労働者が多数流入したことによって都市の規模はそれまでの3倍にもなった。

現在では観光にも力を入れている。また、冷戦時代の1990年ごろまでは西側を飛ぶ飛行機はソビエト連邦領空の通過を許可されることがほとんどなく、日本とヨーロッパを結ぶ航空便の経由地としてよく使用された。