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クライストチャーチ


クライストチャーチについて

クライストチャーチ(Christchurch)は、ニュージーランド第2の都市で、カンタベリー平野の東に位置する南島最大の都市だ。
「ガーデンシティ」の名の通り、美しい花と緑に囲まれ、英国風の建物が残る街。中心部は徒歩でも回る事ができ、 無料シャトルやクラシカルなトラムが町を走っているので、とても観光しやすい。
カンタベリー平野を中心に、酪農、畜産、農業が盛んに行われ、商業でも南島の中心となっている。 毎年2月に開かれる「ガーデンフェスティバル」では、街中が花と緑で彩られ、街は観光客で賑わう。 日本からクライストチャーチまでの直行便は現在運航が無く、オークランドなどで乗り継ぎが必要となる。
2011年2月22日にクライストチャーチ近郊で発生したカンタベリー地震で市中心部の歴史的建造物を含む多くの建物が被害を受けた。

クライストチャーチの基本情報

通貨

ニュージーランドドル(NZD)

人口

約38万人

言語

英語、マオリ語

民族

ヨーロッパ系、マオリ族

行政区画

クライストチャーチ、リトルトン区、バンクス半島区など

面積

452平方キロメートル

位置

南緯43度31分48秒、東経172度37分13秒に位置する。

気候

西岸海洋性気候に属し、1年を通して温暖な気候。海陸風の影響を受け、「一日の中に四季がある」といわれるほど、 朝晩が急に冷え込むという事も頻繁である。

時差

日本との時差はプラス3時間。ニュージーランドの方が3時間進んでいる。サマータイムは、プラス4時間になる。

クライストチャーチの旅行情報

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クライストチャーチへのアクセス

日本からクライストチャーチへは直行便は就航していない。シドニー経由のカンタス・オーストラリア航空、シンガポール経由のシンガポール航空、オークランド経由のニュージーランド航空が現在日本からクライストチャーチまで就航している。
ニュージーランド航空は日本路線においては成田空港・羽田空港・関西国際空港へ就航しており、成田線は全日空が共同運航を行っている。それによりマイル取得もでき便利である。但し共同運航便の場合、マイレージの加算率がオリジナル便と異なる場合があるので、事前にマイレージ加算率を確認されることをお勧めする。
成田からニュージーランド航空利用で行く場合、フライト時間は約12時間。他、アジア諸国経由便は時間はかかるが、料金が比較的安く、時間にゆとりがあり、とにかく安く行かれたい方に最適である。

クライストチャーチの空の玄関口

1950年に開港されたクライストチャーチ国際空港は、ニュージーランド空軍とアメリカ空軍の 南極観測拠点・中継拠点となっており、隣接する国際南極センターは観光施設として一般公開されている。 空港はクライストチャーチ市内中心部より西北西約9Kmに位置している。
空港から市内中心部までの移動手段は、シャトルバス、リムジンバス、タクシーがある。 シャトルバスは10名定員の乗り合いバスで定員になり次第出発し所要20~30分。リムジンバスは、 停留所がいくつかあり、大聖堂までおよそ30~40分所要。タクシー乗り場は到着ターミナル出口にあり 所要時間は15分~20分。

クライストチャーチの観光スポット

街のシンボルでもあったゴシック様式のクライストチャーチ大聖堂は、2011年2月のカンタベリー地震で甚大な被害を受け、一時は解体するという話があった。
現在は2013年8月に大聖堂跡の近くに日本人建築家の坂茂が設計した紙管を使った仮設大聖堂が一時的な役割を果たし、新たな観光名所になっているが、2017年秋ごろに発表された情報によると、今後10年程をかけて修復することが決まったそうだ。
大聖堂西にある国内最大のハグレー公園は、165ヘクタールの敷地に、ゴルフ、ラグビー、テニス、サッカー、 クリケットなどのスポーツ施設を有する。またニュージーランド原生の植物を観賞できる植物園もある。
ハグレー公園の北西に位置するモナ・ヴェイルは1899年に建てられたヴィクトリア様式の邸宅。 手入れの行き届いた英国スタイルの庭園を散策したり、レストランで食事もできる。 近くを流れるエイヴォン川では、パンディングを楽しめることができ、カップルにもおススメ。町の中でできるのは世界的にも珍しく、 街の魅力をたっぷり満喫できる。

クライストチャーチのグルメ

クライストチャーチは、アカロアやカイコウラなどの漁港も近く、 新鮮な食材が多く集まる。素材を活かしアレンジされた名物料理が楽しめる。
カイコウラ名産の伊勢えびの一種、クレイフィッシュは、刺身、スチーム、グリルしてもおいしい人気の食材。 身の大きいムール貝の仲間、マッスルはこの地方名産の白ワインとよく合う。 地元の人々にも評判のアカロアで獲れるサーモンは、肉厚で脂が乗っていて日本の鮭とは別種。 また本場ラム肉は、臭みがなくやわらかく絶品だ。 デザートには、ニュージーランド特産品の蜂蜜を使ったハニーブリュレが人気。

クライストチャーチの歴史

先住民であるマオリ族の言い伝えによれば、13世紀頃彼らの祖先が現在のクライストチャーチに 移り住んだと言われている。
1815年からオランダ、フランスなどのヨーロッパの国々から開拓者が上陸を始めた。 1850年よりイギリス人が入植し、1856年英国国王の勅許状によりクライストチャーチは ニュージーランドでも最も古い市として誕生する。初期入植者の多くが、英国オックスフォード大学 クライストチャーチカレッジの出身であった事が名前の由来である。 イギリス人による入植の歴史から、イングランドの街を多く残す街として現在に引き継がれ、 「イギリス国外で最もイギリスらしい街」と言われている。
また、地理的に昔から地震が多い地域でもある。クライストチャーチの市役所が発表したところによると、2011年のカンタベリー地震における建造物やインフラの「ある程度」の復旧まで30年程はかかる見込みとのこと。一日も早い完全な復興が望まれる。

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