ハノーバーの空の玄関口
ハノーバー空港(Flughafen Hannover-Langenhagen)は、1945年まで使用されていたエヴァースホルスト航空基地の跡地に建設された。ハノーバー空港はハノーバーの中心部から北へ11kmに位置している。ニーダーザクセン州では最大の空港。
2008年度の旅客数は年間約563万人で、ドイツ国内第9位。1998年に最も大きなCターミナルがオープンした。また、ハノーバー万国博覧会開催に合わせて、2000年にSバーンが乗り入れる空港地下駅が開業した。Sバーンは30分間隔で運行されており、空港とハノーファー中心部とを結んでいる。ハノーファー中央駅からの所要時間は18分程度となっており、中心部へのアクセスが非常に良い。
ハノーバーの観光スポット
ハノーバー観光では、17世紀後半に造園された、135ヘクタールにも及ぶ広大な面積に大庭園・ベルク庭園・ゲオルゲン庭園・ヴェルフェン庭園の4つの庭園があるヘレンハウゼン王宮庭園や、華麗で町全体を見渡せる最高の名所である新市庁舎、1852年にゲオルグ・ルードヴィッヒ・フリードリッヒ・ラベスによって建てられた国立オペラハウス、20世紀芸術の重要な美術館の一つであるシュプレンゲル美術館や、応用芸術の美術館としてニーダーザクセン州最大級のケストナー美術館をはじめ、数々の見所がある。
また、旧市庁舎とマルクト教会のあたりに広がる、北ドイツ特有のレンガ造りの建物や中世を彷彿させる木組みの家からなる歴史的旧市街では、カフェやレストラン、居酒屋などが多数あり、町歩きの疲れを癒すのに最適だ。
ハノーバーの見本市
ハノーバーのドイツ・メッセ社は毎年約50のメッセを開催している。ドイツで最も有名なメッセ主催企業で、国内的にも国際的にも、メッセ主催企業のトップに属している。ハノーバー・メッセは、世界的に重要なテクノロジーの催しであり、世界最大の産業見本市である。テクノロジー、技術革新、自動化をテーマに、6,000以上の企業・団体が出展し、訪問者数は約20万人を超える。毎年4月に11の主要メッセを1つに統合して行われている。
CeBIT(ツェービット)は、情報技術、テレコミュニケーション、ソフトウェア、サービス部門において世界をリードするメッセである。毎年3月にハノーバーで開かれ、6,000以上の企業がその製品を広大な会場で展示する。娯楽用電子機器、インターネット、コンピューター、テレコミュニケーション、データ保護、ITサービスに重点を置いている。
ハノーバー中央駅
鉄道の旅で主に利用されるのがハノーバー中央駅。ハノーバー中央駅には、ICE(ドイツの高速列車)も停車し、各主要都市と結ばれている。一日の平均乗降客は約25万人。1843年に最初の駅舎が建てられた。現在の駅舎は、1876年から1879年にかけて建てられた。第二次世界大戦で大きな被害を受けたが、戦後に再興された。
1076年よりハノーバーLRT(ライトレール、軽量軌道交通)の運行も開始され、地下鉄が使用されるようになった。ハノーバー万博博覧会開催に合わせて、駅とその周辺の改修が行われた。近隣にはハノーバー・メッセ・ラーツェン駅があり、国際見本市などの開催時には、この駅にもICEが停車する。