ジャクソンビル旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

ジャクソンビルについて

ジャクソンビル(Jacksonville)は、アメリカ合衆国フロリダ州最大の都市で、州北東部に位置する商工業都市である。人口約78万人と、市域のみであればフロリダ州で最も多い。都市圏になると、4位となる。アメリカ最長の川であるセント・ジョーンズ川の河口にあり、貿易港としての機能を果たしている。街並みは碁盤の目状に整然としており、高層ビルが建ち並んだ近代的な都市の姿を見せる一方、歴史的建造物も数多く残されており歴史を感じることもできる。
フロリダ州はゴルフリゾートとして知られているが、ジャクソンビルはその中でもとくにゴルフ場が多い。1998年にオープンしたワールド・ゴルフ・ヴィレッジは一大リゾートとなっており、ゴルフの殿堂を初め、宿泊施設やゴルフ場が整っている。また、NFLのジャクソンビル・ジャガーズの本拠地であり、熱狂的なファンが市内に多くいる。2005年にはスーパーボウルがこの地で開催された。大西洋沿いには白い砂浜のビーチが広がり、サーファーたちが多く集まる。

ジャクソンビルの基本情報

通貨: USドル（USD）
人口: 約78万人（2005年）
言語: 英語
民族: ヒスパニックまたはラテン系が人口の4.16%を占めている。白人(64.48%)、アフリカン・アメリカン(29.03%)、先住民(0.34%)、アジア系(2.78%)、太平洋諸島系(0.06%)、その他(1.33%)、混血(1.99%)である。
行政区画: 住民の多くがプロテスタントである。近年移民が増え、ローマ・カトリック・コミュニティの増加がみられる。

面積: 2,264.5平方キロメートル
位置: 北緯30度19分、西経81度39分、フロリダ州の北東部に位置する。
気候: ジャクソンビルの気候は亜熱帯で、夏は暑く、冬は快適である。湿度が一年を通して非常に高いのが特徴。夏(6月～9月)は猛暑となる。雨期は7・8月で雨量は約70mm～80mm、シャワーのような激しい雨が短時間降る。春と秋は快適な気候で雨の心配も無く、旅行のベストシーズンといえる。冬(11月～3月)の寒さは厳しくなく、雨の心配は無い。夜は涼しいので、セーターやジャケットなどが必要である。
時差: 日本との時差は-14時間。サマータイム（3月第2日曜日から11月第1日曜日）は-13時間。

ジャクソンビルの旅行情報

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ジャクソンビルの空の玄関口

ジャクソンビルの空の玄関口はダウンタウンから北へ約19ｋｍに位置するジャクソンビル国際空港である。2007年の搭乗客数は約632万人。2本の滑走路と、3つのターミナルを持つ。日本からの直行便はなく、アトランタやシカゴ、デトロイト、ヒューストンを経由して行くことになる。空港から市内までは車で約20分かかる。タクシーやレンタカー、又は乗り合いのシャトルバンを利用するのが一般的である。

ジャクソンビルの観光スポット

・フォート・カロライン国立記念博物館
ユグノーによって、1564年に建築されたフレンチコロニー建築の博物館である。セントジョーンズ川の近くに位置する。町の歴史、フランスやネイテイブアメリカン文化について描かれた多数の貴重な芸術作品を有す。

・キングスレー・プランテーション
ジャクソンビル随一の歴史的名所といえる。フォートジョージ島に位置する。18世紀後半に建てられた、州最古のプランテーションの家を思い起こす屋敷で、奴隷小屋の多くが当時のまま残っている。風光明媚な土地にあるため、美しい風景を楽しむこともできる。

・マタンザス要塞ナショナル・モニュメント
1740年～1742年に建てられた遺跡。歴史的建築物として重要なもので、要塞は町で最古の建築物の一つである。

・ジャクソンビル動植物園
「北東部フロリダ州の唯一歩けるサファリ」として知られている。珍しい動物が1000匹以上見られる。

・フォートクリンチ州立公園
アトランチックアベニューに位置する公園。1363エーカーの広大な敷地に南北戦争以前の要塞やビーチ、キャンプ場、森林などがある。歴史遺産録制度に登録されている。

・パブロ歴史公園
海岸地帯歴史協会によって運営されている公園。歴史ある鉄道路線が管理されている。鉄道記念博物館では1911年の本物の蒸気機関車が見学できるショートツアーも提供している。

ジャクソンビルのグルメ

ジャクソンビルには、中華料理、イタリアン、インド料理、タイ料理など世界各国のレストランが多数あり、日本料理のレストランもある。特に、沿岸地区のシーフード料理はフロリダ一美味しいと評判で人気があり、おすすめである。

ジャクソンビルの歴史

先住民のティムクワ族が6千年以上前に開拓したとされ、当時は「Ossachite」と呼ばれていた。16世紀半ば頃、セント・ジョーンズ川を海図に示したフランスの探検家ジャン・リボーがヨーロッパ初の登場人物である。リボー到着の2年後にはヨーロッパ人初の開拓者となったフランスのルネ・グレーヌ・ド・ロードニェールによってフォート・カロラインが設立された。1821年、正式にフロリダがアメリカ領として割譲され、その翌年ジャクソンビルも獲得する。初代フロリダ領軍事知事アンドリュー・ジャクソン（第７代大統領）が名前の由来である。

10年後、フロリダ立法議会が誕生。その後南北戦争によって町は終戦まで混乱し、大きな損失を被った。その後急速な回復をみせ、蒸気船に始まり、後には鉄道によって都市として発展する。19世紀後半には黄熱病が流行し、感染をフロリダ東沿岸線鉄道によって広げ、アメリカ南部で大流行た。1901年、アメリカ史上最悪といわれる大火災によって町は約1万人が家を失う大きな被害を被ったが、約10年で昔のまま建築物を再建し、商業地区を復興させた。

その後、アメリカで有数のビジネス中心都市へと成長を果たした。町の繁栄には3大海軍基地でもあるジャクソンビル海軍航空基地も一役買っている。また、町に興味を持ったニューヨークの映画製作会社によって映画の撮影に町が使われたことも発展につながっている。第二次世界大戦後には国内の他の大都市と同様、急速に都市化した悪影響によって苦しむこととなった。1968年、有権者によってジャクソンビルを国内最大都市にする統合案が選定された。