済州島(チェジュとう、さいしゅうとう)は、大韓民国(韓国)済州特別自治道に属する火山島である。人口は約55万人、面積は1,845km2。15世紀初めごろまでは耽羅という王国があった。
およそ200万年前、火山の噴火によってできたと考えられている。その結果主に玄武岩溶岩から成っている。三国志に現れる3世紀の州胡をチェジュ人(耽羅民族)に比定する説がある。その後耽羅国が成立し、4世紀頃には、百済に朝貢していた。新羅の朝鮮半島統一後は、主に新羅に朝貢するようになったが、日本へも何度か朝貢するなど、独自の外交を見せた。耽羅国の言語は韓族とは言語系統を異なるものであったとするのが通説である。チェジュのシンボルはトルハルバン(石じいさん)であり、もともと朝鮮時代の行政区域である3つの郡・県のそれぞれの東・西・南門の入口に立てられた、村の災厄を追い払う守護神(道祖神)であったが、現在はチェジュのシンボルとして各地に立てられ、土産物としてトルハルバンを模した置物が製作・販売されている。