蘭州旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

蘭州について

蘭州は黄河の河畔に開けた海抜1510メートルの都市で、甘粛省の省都として甘粛省の政治・経済・文化・交通の中心地となってる。黄河の800キロ上流、中国大陸のほとんど中心の「陸都心臓」と呼ばれるところに位置する。
甘粛省は中国最大級の石油埋蔵量があり、蘭州は石油精製、石油化学、鉄鋼などの工業都市として発展している。
歴史上軍事要衝地としてまたシルクロードが始まる重要な出発点として既に 1,400余年の歴史を持つ古都である。
古代蘭州は西安と西域を連結する入口ながら黄河の発地として中国人とアジア、中東、ヨーロッパの人々が集まって往き来したシルクロードの拠点に利用されたことから古代より交通が発達した。
紀元前214年、始皇帝33年に、初めて蘭州に行政政府を置き、「金城郡」と命名した。その後、581年に、隋の初代皇帝が郡は廃止し、「州」を設置、蘭州は初めて「蘭州」と言う名前になった。
建国後、蘭州は中国12の工業都市のひとつとなり、鉄鋼、化学、石油の工業で急速に発展してきた。
蘭州の65％の土地は山地であり、20％の土地は盆地と半山地、15％の土地は川で占めている。

蘭州の基本情報

通貨: 人民元
人口: 314万人(2004)
言語: 中国語
民族: 漢族、回族、ドンシャン族、ユグール族、サラール族など
行政区画: 5区と3県を管轄する

面積: 13,100 km2
位置: 中国のほぼ中心
気候: ステップ気候に属する。冬は乾燥して寒く、夏は涼しい。
時差: 日本との時差はマイナス1時間

蘭州の旅行情報

蘭州旅行の見どころや文化など、旅行情報はこちら！

蘭州のグルメ

蘭州は、白蘭瓜、スイカ、メロン、桃、哈密瓜などの産地として有名である。乾燥した砂漠気候により、その味が甘くて凉しいことで有名であり、「スイカ省」と呼ばれるほどである。白蘭瓜は70年くらいの歴史を持つ果物である。1934年に、ある農家の人が当時のソ連人から種をもらい、自分の庭に植えたものが一番最初の白蘭瓜であり、当時の名前は「ロシア瓜」であった。1944年にウォーレス・アメリカ副大統領が中国訪問をした時に、蘭州を訪れ、アメリカの瓜の種を残した。アメリカの種とロシアの種を混ぜて出来たものを当初「ウォーレス瓜」と呼んでいた。冷戦時代のアメリカとソ連の瓜の種がここで新しく生まれ変わったことは、少し意義のあることかもしれません。1956年に、「蘭州瓜」と名前を変え、俗称「白蘭瓜」となっている。

白塔山公園

白塔山公園は南山市西北に位置する白塔山にあり、山頂に白塔寺があることから白塔山公園と名付けられた。白塔山は高く起伏し、蘭州市の郊外から蘭州市を抱きかかえるように連なっている。このお寺は元代に建てられ明朝の時に重建されたもので、中央に七層からなり、八つの側面がある塔がそびえ立っている。高さは約17メートルで、塔の底部は丸い土台に支えられ、てっぺんに緑の飾り物が付いている。それぞれの側面には仏像が彫刻され、ひさしの先には鉄馬の鈴がぶらさがっている。

塔の外部にはしっくいが塗られ、白玉で築いたように見える。白塔山の上にはゾウの皮の太鼓、青銅の鐘、ハナズオウがあり、昔からこれらのものは「山を守る３つの宝物」といわれてきた。山の上に茂る森と曲がりくねった道があり、観光客には理想的な避暑地となっている。一年中で最も暑い時期である、六月の初めから九月の中旬までは、多くの観光客で賑わい、蘭州の景色と黄河を一望することが出来る。

五泉山公園

五泉山公園は蘭州市の南側に位置する皋蘭山の北麓にあり、二千年以上の歴史を持つ観光名所である。園内は岡が起伏し、樹木が生い茂った静かな環境で、廟が山の地形にしたがって建てられている。回廊・あずまやが連なっており、配置が非常に合理的である。>漢代の名将霍去病が匈奴征伐の途中、軍隊が水不足に陥った時、この地に５本の剣を刺したところ、恵、甘露、掬月、摸子、蒙という５つの泉が湧き出したという伝説から名づけられたことで有名である。

今でも公園には泉があり清らかできれいな水が流れている。毎年旧暦の四月八日に灌仏会（廟会）という祭りがあり、仏事や法事などのイベントのほかに花や草の展覧とさまざまな民族文化活動で賑わっている。五泉山は蘭州を訪れる観光客の観光スポットであると共に、蘭州の人たちにとってのレジャースポットでもある。

牛肉面と羊肉泡

牛肉面は蘭州の名物である牛肉面は、「一赤ニ緑三白四黄五清」と呼ばれている。　唐辛子の赤、香菜とねぎの緑、大根の白、少し黄色の麺、牛の骨と大根で煮こんだ清と呼ばれるスープからなり、ラーメン店では大抵「清真」と書いてある。「清真」と書いてある店に入る時は、豚肉類のものを持ち込むことが禁止されている。

牛肉麺は注文してから目の前で伸ばしてくれるので、麺の細さと幅の広さを注文出来る。「毛細」と呼ばれる髪の毛のように細いものから、持ち帰り時に注文される「ニ細」と呼ばれる一番太いものまであるので、好みの注文をすることが出来る。

羊肉泡は羊の肉で煮こんだスープにねぎ、しょうがをいれ、最後に「饅頭」をいれたものである。西側の方では、「饅頭」のことを「ME」と言い、さらに西の方ににいくと、「NANG」と呼んでいる。インドのナーンから由来することが考えられている。中国で一般的に「饅頭」といっているものは、真っ白で、中身何もなく、味もないものである。そのため、よく野菜炒めなどと一緒に食べられている。