リヨン旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

リヨンについて

リヨン（Lyon）は、フランスでパリに次ぐ規模を持つ第二の都市である。フランスの南東部にあり、ローヌ県(アルプ地域圏首府)県庁所在地。「絹の街」や、「美食の都」、「金融の街」や「ハイテクの街」と様々な称号を持つ街である。ソーヌ川とローヌ川の合流点に位置し、川を境に、旧市街、繁華街、ビジネス街と三種の異なった顔を持つ。石畳の街並みが残る旧市街は、世界文化遺産に登録されている。

リヨンの基本情報

通貨: ユーロ（EUR）
人口: 467,400人(2005年)
言語: フランス語
民族: フランスは多民族国家であり、混血民族(ケルト人、ラテン人、ゲルマン系フランク人)が大半を占めている。
行政区画: リヨン市は、パリ市同様に例外的市政が敷かれており、9区(arrondisse-ments)に分かれている。通常、1区から9区までの番号で呼ばれる。郵便番号が69001～69009まであり、下1 桁の数字が区を表す。

面積: 47.87平方キロメートル
位置: 北緯45度45分35秒東経4度50分32秒。パリから南東470kmに位置し、ソーヌ川とローヌ川の合流点にある。
気候: リヨンの気候は、地中海前線と高地の天候パターンとの影響を受け、冬は最高気温が10度以下と寒く、夏の平均気温は27度位。春・秋は快適である。雨は年間を通して降るが、降水量は、4・5・10月が多めである。
時差: 日本との時差は8時間。サマータイム（3月最終日曜日から10月最終土曜日）は7時間。

リヨンの旅行情報

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リヨンの空の玄関口

リヨンには、中心街から25kmのところにサン・テグジュペリ国際空港がある。約100都市からの路線(海外都市はそのうち62%)が就航しているが、日本からの直行便はない。フランスの空の玄関口であるパリのシャルル・ド・ゴール空港からフライトの所要時間1時間でサン・テグジュペリ国際空港へ行くことができるが、現実的には、TGV(フランス国鉄)を利用しての移動が便利である。リヨン市内ではペラーシュ駅、パール・デュ駅の2駅がある。シャルル・ド・ゴール空港へは、エールフランス航空、日本航空、全日空が日本からの直行便を運航している。

リヨンの観光スポット

フルヴィエールの丘
リヨンの起源は、この丘に、紀元前43年シーザーの元副官が街を築いたことに始まる。丘の上には展望台があり、街を一望できる。丘の上にフルヴィエール教会、中腹にはローマ劇場がある。

フルヴィエール教会
1872年に市民の寄付によって建てられた。多くの大理石やモザイクが使われ、リヨンのシンボル的な存在となっている。

サン・ジャン大司教教会
12世紀に、フルヴィエールの丘のふもとの、いくつか聖堂が存在した所に建てられた。ルイ9世が葬られている。ステンドグラスや14世紀の天文時計など多くの見どころがある。

ローマ劇場
紀元前15年に建てられた円形劇場である。フランス最大の規模を誇る野外劇場。現在もコンサート、オペラなどが催される。オデオン(音楽堂)が隣接地に残っている。

印刷博物館
リヨンの印刷所の初期の様子、印刷技術の歴史や、銀行の発展の歴史を知ることができる展示がある。

織物歴史博物館
織物に関する年代もののコレクションを多く有する。リヨンの15世紀以降の絹織物によって栄えた歴史を表す絵画や、フランスの宮廷衣装、タペストリー、マリー・アントワネットがリヨンに発注したとされる寝室のカーテン、ベッドカバーもある。

その他リヨンの観光スポット
オペラ座、ベルクール広場、ガリア・ローマ文明博物館、装飾博物館、リヨン美術館、ガダーニュ館。

リヨンの世界遺産

リヨン歴史地区
1998年、世界文化遺産に登録される。市内西部の、ソーヌ川に沿った石畳の街並みが残っている旧市街～クロワ・ルースの地域。

リヨンのグルメ

「美食の街」の称号を持つリヨンは、その名を世界でも有名なシェフたちが揺るぎないものとしている。伝統的なフランス料理の中心地といえる。街には様々な種類のレストランがあり、その数は1000店を越える。場末のブラッスリーに至るまで、質の高い食を楽しむことができる。ワインの名産地でもあり、中でもボジョレワインはリヨンの大量消費が育て上げたものとして知られている。リヨン料理は「食材そのままの味を生かす」のが秘訣である。また、玉ねぎ文化圏に属すため、リヨン風というと、薄切りにした玉ねぎをバターで炒めたものを使用する料理を意味する程である。