ニュージーランドへの最初の居住者はモアというダチョウに似た飛べない大きな鳥の狩猟者たちで、乱獲によりモアを15世紀までに絶滅させた。モアを餌としていたハルパゴルニスワシ(ハースト・イーグルとも。鷲の仲間で、羽を広げると3mもある史上最大の猛禽類)もモアと共に絶滅している。マオリは海産物、植物、動物、モア、ポリネシアネズミ、サツマイモを食べていた。
ヨーロッパ人として初めてこれらの島を発見したのは、オランダ人のエイベル・タスマンである。彼は、最初、アントウェルペン出身の水夫ヤコブ・ル・メールが1616年に発見したチリの南の土地だと思い、地図に記した。
1643年にヘンドリック・ブラウエルによって改めて調査され、チリの南ではないと分かると、オランダの知識人はオランダのゼーラント州に因み、ラテン語で新しい海の土地という意味。タスマンが訪れてから100年以上後、ジェームズ・クックがエンデバーで1769-1770年に訪れた時に、英語でNew Zealandと呼んだ。