東はフィンランド、西はノルウェーと国境を接し、南はオーレスン海峡を挟んでデンマークと向かい合う北欧最大の国であるスウェーデンは北ヨーロッパのスカンジナビア半島に位置する立憲君主制国家である。
南北に長い地形から首都ストックホルムを境に二つのエリアに大きく分けることができ、それぞれまったく異なる文化や自然形態が存在するユニークな国である。国土のおよそ半分を森林に覆われており、9万以上の湖が点在しトレッキングやフィッシングなど、大自然を楽しむこともできる。
平地の続く南部スウェーデンのスコーネ地方には、豊かな土地を領有してきた貴族が築いた城が残り、隣接するスモーランドは古くからガラス工場が集まり、現在では15もの工房が残るまさにガラス王国だ。
ストックホルムの北に広がるダーラナ地方は民族色が豊かに残り、毎年盛大に夏至祭が行われる。北極圏以北のラップランド地方では、夏には太陽の沈まない白夜になり、また冬には太陽がまったく昇らなくなる。