台湾中西部に広がる台中盆地に位置し、周囲を山地に囲まれている経済都市である。台北・高雄に次ぐ台湾第三の都市で、1976年に台中港が開港して以来、工業区の発展にも著しいものがある。
約500年前までは先住民が住む村落の一つに過ぎなかったが、1721年に中国からの移民が始まってからは「大」という都市として発展し、1895年から1945年の日本統治時代に「台中」と改名して今日に至る。
台中は台湾省の省都なので、首都台北とは別に政府が置かれている。日本統治時代には清代のインフラ遺産を継承し、鉄道や海運の整備により周辺地域との交流を発展させてきた。
それと共に市内でも碁盤の目状の道路整備を推進し、政治のみならず、台湾中部の経済文化の中心地としての近代都市の地位を獲得している。