台湾の空の玄関口
国際線の玄関口は台北桃園国際空港である。台北市内から40㎞、車で約40分ほどの距離に位置し、台湾桃園国際空港から各都市へネットワークが繋がっている。台湾国内の空港はこの他に国内線発着空港で14の空港がある。日本からは台北桃園国際空港と高雄国際空港の2ヶ所に直行便が就航している。
台北桃園国際空港から台北市内や近郊の桃園市、中?市、台湾中部の主要都市である台中市などにバスが運行がされており、台北周辺地域にアクセスをしている。台北市内まで所要時間は約1時間程度。市内とのアクセスは主にリムジンバスが主流となっておりダイヤも頻繁に運行されている。その他、タクシー等での移動も可能。また鉄道は直接アクセスはしていないが台湾高速鉄道が運行している台北桃園駅と連絡するシャトルバスが運行されている。
代表的な空港としては台湾の国内線が発着する松山空港(松山機場)が有名である。台北市内に位置し、軍民共用の空港として運用されている。国際線発着の台北桃園空港からは直行バスが運行しており、国際線と国内線との乗継時のアクセス手段となっている。
この他に嘉義空港、花蓮空港、金門空港、恆春空港、台中空港、台東空港、台南空港、高雄国際空港、馬公空港、屏東空港、馬祖南竿空港、馬祖北竿空港、緑島空港等があり、台湾全土各都市に渡って空港がある。
台湾の観光スポット
日本から直行便のアクセスがある台北市内には、様々な観光スポットがあるが、 日程に余裕があればぜひ訪れたいのが、台北から少し足を延ばして日帰りで 観光可能な見所いっぱいの観光地が多くある。仇分、烏来、基隆、新竹、淡水 はそれぞれ台北市内から1時間半から2時間くらいで行く事ができる。
仇分は以前金鉱の町として栄えており、閉山後にさびれてしまったものの、 現在では古き良き町並みを味わうことができる観光名所になっている。 映画「千と千尋の神隠し」のモデルにもなったと言われている町である。
烏来は先住民族のタイヤル族が暮らしていた山中の村で温泉を楽しむことができる。 温泉街では、お土産や食堂、屋台などが両脇に連なっていて都会とは異なる 温泉街の風情を味わうことが出来る。トロッコや山の頂上まで登ることが出来る ロープウェイなどもあり家族連れにお勧めの観光地。
台湾の世界遺産
台湾は1971年に国際連合における「中国の国家」としての代表権を喪失しており、それ以来ユネスコへの加盟を認められていない。そのため中華民国政府の統治下にある台湾地域では世界遺産が一つも登録されていない。しかし2000年以降に、中華民国行政院・文化建設委員会は「中華民国は世界遺産条約を締結はされていない。しかし地球村の構成員であり、遺産を継承・保護しなければならない」との方針を打ち出し、2003年に国内の候補が挙げられている。それが12箇所あり、登録の候補地とされている。
自然遺産の候補地
・大屯山の陽明山地熱(台北市)
・棲蘭山ヒノキ林(宜蘭県)
・太魯閣渓谷(花蓮県)
・玉山国家公園(南投県)
・澎湖諸島の玄武岩(澎湖県)
文化遺産の候補地
・淡水の紅毛城とその周辺の文化的景観(台北県淡水鎮)
・金瓜石の太子賓館周辺の産業(台北県瑞芳鎮)
・卑南史前文化遺址(台東県)
・蘭嶼のタオ族集落と自然景観(台東県)
・金門島の伝統的集落(金門県)
複合遺産候補
・阿里山森林鉄路(嘉義市、嘉義県)
・旧山線鉄路(苗栗県、台中県)
台湾のお土産
台湾のお土産は「お茶」や「工芸品」などが有名。またチャイナドレスなどは、オーダーメイドで半日から1日で仕上げてしまう店もあるのでとても人気。高級ブランドやコスメを買うなら日系のデパートがお勧めです。露天ではコピー商品も多くあるが、日本の法律で持ち込み禁止となってるので、コピー商品とわかってて購入した場合は、刑罰の対象となるので購入しないようにしてください。お土産としては中国茶や茶器(急須と湯のみのセット)の種類は豊富なので、お気に入りが見つかるかも!台湾でもっとも有名なのはパイナップルケーキ。これもお土産の定番です。またからすみも台湾の特産品で、12月から2月が旬です。またチャイナティストの小物雑貨はお土産にぴったりです。
台湾の歴史
現在の台湾の大部分を占める漢民族と言われる人たちが住む前は、山胞(東南アジア方面から台湾へわたってきた人々)と呼ばれる先住民族が居住していた。
その後、16世紀末期からオランダの植民地となるが、17世紀以後に中国大陸南部から漢民族が大量に台湾に渡り、その中の鄭成功(母親は日本人で、海賊だったと言われている)がオランダから台湾を開放したと言われている。
その後、 彼の息子の鄭経の代になって台湾を本格的に統治するようになるが、19世紀末期に日清戦争で勝利した日本が台湾と澎湖島を植民地と して手にいれ、第二次世界大戦終了までの約50年もの間、台湾を日本の植民地として統治した。大戦後、台湾は中国に復帰をするも、大陸内での内戦により蒋介石率いる国民党政府が台湾を統治する事となる。
その後、台湾統治は息子の蒋経国から李登輝大統領に受け継がれる。そして、初の直接選挙が行われ、国民党政権から民進党の陳水偏が国民からの総意として、大統領に選出された。16世紀以降の台湾の歴史は、常に第三国による支配の歴史であり、先住民族から見れば屈辱的な歴史でもある。