「キナバル公園」は、ボルネオ島の北端部サバ州にあるキナバル山を中心に、3つの山の山域の保護を目的とする自然公園である。公園内には個有の動物や植物が数多く存在しており、中でも食虫植物のウツボカズラや世界最大の花アフレシアなどの珍しい植物が原生していることで有名である。また、運がよければラフレシアの開花を見ることもできる。
公園本部の周辺には、自然を楽しむためのハイキングコースもあり、世界遺産の中を歩きながら珍しい動植物を堪能することができる。コタキナバルからの日帰りで楽しめるスポットであるが、周辺のコテージに宿泊してのんびりとした高原リゾートを満喫することもできる。登山道も整備されいるが、登山には山中の宿泊施設で最低2泊の宿泊が必要となる。また、公認ガイドの同行が義務づけられているほか、登山料と届け出も必要となるので事前の準備が必要である。
「グヌン・ムル国立公園」はボルネオ島にあるサラワク州北部に位置し、ムル山の山域の保護を目的とする自然公園である。世界の洞窟群の中でも、その長さと大きさから最大の規模を誇るスポットの1つで、中でもサラワク・チャンバーは、40機ものジャンボジェット機が入りきるほどの巨大な地下空間として有名である。
また、全長170kmにも及ぶクリアウォーター・ケーブは東南アジア最大、ディア・ケーブと呼ばれる洞窟は入り口部分が世界最大といわれている。このディア・ケーブでは、夕方になると一斉に空へ飛び立つ数百万ものコウモリの大飛行を見ることができる。
このほかにも、美しい鍾乳石をもつラング・ケーブや、、ナイフのように尖った岩が連なっているピナクルの散策など、さまざまな形に広がる洞窟を満喫することができる。そして、公園内のジャングルには75種類の哺乳類、262種類の野鳥、そして、281種類の蝶などが生息している。