アルジェ旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

アルジェについて

アルジェ（英：Algiers）は、北アフリカ、アルジェリア民主人民共和国の首都であり、アルジェリア最大の都市である。西部地中海に面している。1998年の人口は256万人。地中海の要塞として古くから発達した都市である。都市は、海岸付近の低地に発達した近代的な部分と標高100m以上の高地にある古都部分に分けられる。海岸付近は「北アフリカのパリ」という言葉に相応しく、植民地時代の影響でノートルダム大聖堂に代表されるフランス風の建築物が立ち並んでいる。また、地中海沿岸の他都市と同様に白壁の建物が多い。内陸の旧市街部はイスラム風の建築物が多く、モスクが数多く点在している。また、映画「望郷」の舞台として知られるカスバ（城壁）は1992年世界文化遺産に登録された。カミュ作の小説『異邦人』の舞台としても有名である。

アルジェの基本情報

通貨: アルジェリア・ディナール(DZD)
人口: 2,029,936人(2006年現在)
言語: アラビア語、フランス語
民族: イスラム教（スンニー派）
行政区画: アルジェ県

面積: 273km2（170mi2）
位置: 地中海
気候: アルジェの冬は日本より多少暖かいが雨が多い。夏は日本より湿気が少なく屋内に居る限り日本よりずっと過ごしやすい。春と秋は日本とほぼ同じである。
時差: マイナス8時間

アルジェの旅行情報

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アルジェへのアクセス

日本からの直行便はないため、ヨーロッパ主要都市経由となる。1994年のテロ以降、乗り入れを停止していたエールフランスは2003年6月から空路を再開。パリ、マルセイユから毎日運航している。その他の都市からは毎日2便前後がある。中東ルートはカタール航空がドーハ経由が毎日運航している。ヨーロッパルートはパリ、ローマ、フランクフルト経由が運航している。

アルジェの観光スポット

アルジェの「カスバ」はもっと古い地区で「城塞都市」である。1992年世界文化遺産に。他のイスラム都市では「メディナ（旧市街）」に相当する。アルジェリアが1830年にフランスの植民地となった後、第二次大戦後から1962年に独立するまで、この一帯がパルチザン（対仏地下抵抗運動）による独立の戦いの「隠れ家」となった。

映画「アルジェの戦い」はここが舞台。カルタゴの時代から、ローマ、ビザンツ帝国、ウマイヤ朝、オスマントルコ、フランスと、地中海の要衝であったアルジェは数々の国の支配下、影響下に入りながらも、したたかに独自性を保って生きながらえてきた。数々の国の文化の影響が重層的に認められる、文化的にも興味深い都市でもある。

アルジェのグルメ

現地食であるアルジェリア料理（クスクス、ショルバ、ブリック、ケフタ、シシカバブ）の他、フランス風料理、軒数は少ないが、ベトナム料理や中国料理の店もある。

アルジェの歴史

アルジェ、港町としての歴史は、少なくともフェニキア人たちが商業拠点を置いていた3000年前までは遡れるというぐらい古い。その後、ポエニ戦争の結果でローマ領となる。帝政末期にはヴァンダル族が侵入して王国を築くが、ユスティニアヌス帝時代のビザンツ帝国によって征服される。最終的に7世紀のアラブ人（イスラム帝国）の侵攻を受け、その支配下になった。

オスマン帝国時代には帝国海軍の根拠地となり、ヨーロッパ人からは海賊海岸（バーバリ・コースト）として恐れられた。19世紀にアメリカと、ついでイギリス・オランダと戦い、艦隊は撃滅されて海賊海岸としての時代は終わった。1830年にはフランスの侵入が始まり、彼らはアルジェを支配の拠点として、アルジェリア全体を植民地とした。第二次世界大戦後は独立紛争が続いたが、1962年に独立を達成し、アルジェが新生アルジェリアの首都となった。

アルジェの市内交通

タクシーは、乗り合いタクシーと無線タクシーがある。後者の方が利用しやすいが、台数が非常に少ないので長い間待たなければなならい。基本料金は、最初の2kmが30アルジェリアディナール、以後1km毎に5アルジェリアディナール。また、バスや市電もあるが、便数が少ないので混み合う上、時間も不規則。特に朝夕は渋滞がひどく、あまり利用できる状態ではない。

アルジェリア入国

日本籍の方ご入国の際、ビザが必要となる（業務、観光査証の滞在可能日数は、3ヶ月以内）。パスポートの残存は査証申請時6ヶ月以上必要となる。※外国籍の方は、別途確認が必要になります。

また、黄熱の汚染地域に滞在または通過後6日以内に入国する場合、予防接種証明書の提示が求められる。一部地域ではマラリアの予防薬の服用をしておいた方が望ましい。

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