ベイルートは、西アジア・中東に位置するレバノン共和国の首都で地中海に面したレバノン最大の都市である。
商業、金融の中心地であり、キリスト教徒、イスラム教徒が暮らしているが中でも少数派に分かれているため、中東で最も文化的に多様な都市のひとつであるといえる。かつては地中海リゾートとして有名で「中東のパリ」と称されており、ユダヤ人も生活していたが、1975年に戦争が始まった際にアメリカに移住したという。
ベイルートでは、宗教上の勢力問題から10年以上におよび内戦が繰り広げられ、街は徹底的に破壊された。現在ではイスラム教徒地区の西部と、キリスト教徒地区の東部に分割されている。1991年の内戦終結以後、街は徐々に復興してきており、繁華街なども賑わいを取り戻しつつあるが、2006年に始まったイスラエル軍のレバノン侵攻により街南部が空爆された。現在は治安も安定し、街自体の再建が進んでいるが、復興までは時間がかかりそうだ。