マカオでは、ポルトガル料理からマカオ料理、中華料理とさまざまなスタイルの料理を楽しむことができる。
海と山の幸をたっぷり使った本場のポルトガル料理は、オリーブオイルやニンニク、少し辛目の香辛料などで軽く味付けしたものが多いのが特徴である。また、店によって料理のスタイルも異なり、伝統的なものから田舎風のものまでそれぞれの店で楽しむことができる。
代表的なポルトガル料理といえば、アヒルとソーセージを炊き込んだ混ぜご飯「ダックライス」や、「カルドベルテ」という、薄く刻んだキャベツとポルトガルソーセージ、そしてオリーブオイルを加えて煮込んだ緑色の肉野菜スープである。この他にも、鰯や鱈を使ったメニューも数多くある。また、ポルトガル発のスイーツといえば「エッグ・タルト」。サクサクの生地の中に流し込まれた濃厚なカスタードクリーム。ぜひお店で焼きたてを味わってほしい。また、バニラクリームの上に砕いたビスケットをかけた「セラドゥーラ」というデザートもおすすめ。
マカオ料理は、大航海時代の特徴が色濃く表れており、当時食料の保存のためには不可欠であった香辛料と、マカオに上陸したアフリカのチキンやマレー半島のココナッツ・ミルク・胡椒など各国の特産品が融合している。ポルトガル料理のお店のメニューの一部にマカオ料理がある場合もある。代表的なマカオ料理は香辛料とココナッツミルク、トマトをあわせて鶏肉をグリルした「アフリカン・チキン」や新鮮なカニをカレー風味で炒めた「カリー・クラブ」などである。
そして、住民の90%以上が中国人であるマカオでは、やはり中華料理が主流であり、広東料理を中心に、北京料理、四川料理、上海料理などが揃っている。おすすめはたくさんの種類の味を少しずつ味わうことのできる「飲茶」。また、しゃぶしゃぶスタイルの「火鍋(ホウコゥ)」も本場で味わっておきたい一品である。シーフード、野菜、肉などをスープを煮立たせた鍋に入れ、火が通ったらピーナッツやゴマのタレにつけて食べる。