リビアの首都、トリポリは、人口160万人を越えるコスモポリタンシティ。 経済制裁が2003年に完全に解かれて以来、変貌ぶりに目を見張るほど、建設と取り壊しのラッシュが続き、ホテルが毎月のようにオープンする。
日本や韓国の新車が広い通りを埋め尽くす。石油マネーと欧米との外交・貿易の活性化で急成長しているリビア経済をここでは目の当たりに出来る。トリポリの名はギリシャ語で「3つの都市」を意味する「トリポリス Tripolis」に由来する。
3つの都市とはオエア(現在のトリポリ)、サブラータ、レプティス・マグナでこれらの都市があるリビア西部の地中海沿岸エリアはトリポリタニアと呼ばれている。 紀元前800年前、アフリカ大陸の地中海沿岸にはフェニキアの植民都市が並んでいたが、フェニキア人が最も力を入れてフェニキア風にしたのがトリポリスである。
現在のトリポリは、太古のフェニキア時代から現在まで、廃墟にならず生き続けてきた唯一の町だ。