ウィントフックの交通 トランスナミブ
トランスナミブは、ナミビア(本社は首都のウィントフック)の国有鉄道である。鉄道事業のみならず、バス事業や旅行業も行っている。第一次世界大戦後、南アフリカがこの地の鉄道整備と南アフリカ本土への連絡線建設を行った。
ナミビア独立後は、トランスナミブがナミビア全土の国有鉄道路線を管理することとなった。トランスナミブの鉄道は、1995年には全長2,883kmに及んでいた。軌間は1,067mmの狭軌である。旅客列車も何便か運行され、とくにスワコプムントとウィントフック間には「デザートトレイン」という観光客用の列車も運行されている。
観光客は長距離バスを利用することが多い。南アフリカ共和国の会社が運営しているだけあり、エアコン・トイレなども完備されている。このような交通機関があることは、観光客にとって、うれしい点である。
国立公園
ナミビアの国立公園への入園はMET(MINISTRY OF ENVIRONMENT&TOURISM)の許可が必要である。全ての国立公園の許可は、ウィントフックのオフィスで入手出来る。またNAMIB SECTION(NAMIB NAUKLUFT PARK)の許可は、SWAKOPMUNDやSESRIUMのツーリストオフィス、国立公園管理局などでも入手可能である。これは、公園内の宿泊予約(キャンプ、キャビンなど)も同様である。
予約は電話やEメールでも受け付けており、Eメールが確実で便利である。しかし部屋数が少ない場合が多いので、予約等は早めにすることが望ましい。予約には1.パスポート番号、住所、名前、電話番号(自宅、会社)、FAX番号等、2.宿泊のタイプ(キャンプ、ロッジなど)、3.到着日、出発日、4.人数(大人の人数、子供の人数と年齢)が必要となる。
ただしオフシーズンには予約なしでも泊れることもある。またウイントフックのカラハリサンズホテル(ウインドフック市内中心部のランドマーク)近くのインディペンドアベニュー沿いに宿泊予約専用オフィスがあり、そこでも受け付けを行っている。
ナミブ砂漠
ナミブ砂漠はナミビアの大西洋側にある砂漠で、面積はおよそ50,000k㎡である。 約8000万年前に生まれた世界で最も古い砂漠と考えられている。中央部にはクイセブ川が流れ、この川を境に北部に岩石砂漠、南部に砂砂漠が広がっている。年間降水量は25mmに満たないが2、3日に1度程度の割り合いで海上から海霧(移流霧)が流れ込み、周辺植物や生物の貴重な水分供給源となっている
。この砂漠には大きな緑のオアシス「ブランドバーグ」が存在しする。4500万年前の琥珀の中に閉じ込められた虫「グラディエーター」が、この地で生きているのが最近発見された。また、高さ330mのソサスブレイをはじめとするデューンは世界最大級の高低差を誇ると言われ、砂丘の高さにかけてはサハラ砂漠にもこれほどのものはない。
ナミブ砂漠のデューンの特徴はその色である。砂が含む鉄分が霧と太陽光の影響で酸化して、赤味を帯びてアプリコットに妖しく光るのである。デューンは毎年数メートル東へ移動し、やがてナミブ砂漠はカラハリ砂漠と接続し、南アフリカの広大な乾燥地帯を作り上げている。
エトーシャ国立公園
首都ウィントフックから、北へ400~500kmほどにある、ナミビアで最大かつ最高の国立公園である。タンザニアのセレンゲティ国立公園ほど有名ではないが、アフリカの中でも、有数の国立公園である。
広さは、22,270k㎡で四国がまるまる1つ余裕で入る大きさである。そのとてつもなく広いエリアに、象、ライオン、キリン、シマウマ、インパラなど、114種類の哺乳類、380種類の鳥類、110種類の爬虫類が生息する。国立公園なので、ゲートがあり、国で管理されている。朝7時に開園し、夕方7時には閉演する。ナイトサファリは許可されていないが、国立公園内にあるロッジに宿泊することで、そこの水場に来る動物を観ることが出来る。ベストシーズンは、8月か9月である。
公園内は車での移動のため、レンタカーで回ることも可能である。道が整備されていて走りやすいため、レンタカーで移動すると、より興奮した観光を楽しむことが出来る。年間で最も乾燥する季節のため、動物が水場に集まり、壮観な風景を見ることが出来るのである。入場料は、大人一人US$13、車1台US$1.5である。