ストラスブール旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

ストラスブールについて

ストラスブールは、フランス北東部のライン河左岸に位置する、アルザス地域圏の首府であり、バ＝ラン県の県庁所在地でもある。ドイツとの国境であるライン川がすぐそこにあるストラスブールは、「フランスであって、フランスでは無い」、そんな印象を持つかもしれない。独仏間の抗争で翻弄されてきた町だが、現在は欧州議会や欧州人権委員会の本部が置かれ、ヨーロッパの国際都市として重要な役割を担っている。またパリで活躍するパティシエ、ピエール・エルメをはじめ、この地方出身のパティシエは多く、街はお菓子屋さんが多くみられる。日本からストラスブールへの直行便は無く、ヨーロッパ各都市やパリで乗り換えが必要。パリからストラスブールまでは、約1時間所要。

ストラスブールの基本情報

通貨: ユーロ（EUR）
人口: 約27万人
言語: フランス語、ドイツ語
民族: ケルト人、ゲルマン民族などの混血
行政区画: バ＝ラン県（ストラスブール郡）

面積: 78平方キロメートル
位置: 北緯48度35分04秒、東経7度44分55秒
気候: 内陸地の為、夏は湿度が高く暑く、冬は雪が降りスキーが楽しめる。 5月～9月は、雨が多いので、春、秋がベストシーズンだ。
時差: 日本とストラスブールの時差は、マイナス8時間。日本の方が8時間進んでいる。サマータイム時はマイナス7時間。

ストラスブールの旅行情報

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ストラスブールの空の玄関口

ストラスブールの中心地より南西約10ｋｍの距離にある国際空港。フランス国内便やヨーロッパ主要都市に就航している。空港から市内までで直通バスは無く、空港連結バスで「Baggerssee（バガルゼー）」という停留所でトラムに乗り換える。タクシーで市街地までは、約15分所要。

ストラスブールの観光スポット

ストラスブールの旧市街は、「ストラスブールのグラン・ディル」として世界遺産に登録されている。旧市街は、イル川の本流と支流に囲まれ、町歩きはこの川とそびえ立つノートルダム大聖堂の尖塔が目印になる。ノートルダム大聖堂は、ヴォージュ山地から切り出した赤色砂岩で造られている為、外観がバラ色で、中世に造られた高さ142メートルの一本尖塔が特徴だ。聖堂内の大時計は、時間になるとキリストと使者たちの人形が現れる仕掛けになっている。

プチット＝フランス地区は、白壁に黒い木骨組みのアルザス伝統家屋が並び、雰囲気が楽しめる。市内にはいくつかの美術館があり、18世紀にストラスブール司教の宮殿だったロアン宮には、3つの博物館がある。ノートルダム大聖堂の隣には、大聖堂から移された彫像やステンドグラスが中心のルーヴル・ノートルダム美術館が、アルザス博物館には伝統的な衣装や生活用品が展示されている。ロアン宮の船着き場から出発している遊覧船でも観光スポットを見ることができる、

ストラスブールのグルメ

アルザス料理は、マリネした肉とジャガイモを重ね焼きした「ベックオフ」、塩漬けキャベツと豚肉を白ワインで煮込んだ「シュークルート」などドイツの影響が強い。ビール、ワイン、フォアグラの生産も盛んだ。「1664」のパッケージのビール、クローナンブールもストラスブール発祥だ。街中に「Winsturb　ヴィンステュブ」と看板に書かれたレストランが多くある。これはアルザス語で「ワイン・ビストロ」を意味する。アルザス料理を気軽に楽しめる。

ストラスブールの歴史

ストラスブールは、ローマ人により都市が築かれた。毛織物業が盛んになり、交通の要衝でもあった為、街は発展した。17世紀、アルザス地方はフランスの王政下に置かれ、「シュトラースブルク」は、フランス語風に「ストラスブール」と呼ばれるようになる。しかし普仏戦争で再びドイツ領となり、第一時世界大戦でフランスに戻り、第二次世界大戦ではナチス・ドイツに占領され、戦後再びフランスに還された。このような歴史を踏まえ、「ヨーロッパの歴史を象徴する都市」として、1949年欧州評議会がストラスブールに置かれた。