ワルシャワ旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

ワルシャワについて

歴史に翻弄されたポーランドの首都ワルシャワ（Warszawa）は中央ヨーロッパの政治、経済、交通の要にあるグローバル都市である。
13世紀のワルシャワはマゾフシェ公爵領であったが、家系の断絶に伴い、マゾフシェ地方はポーランド王国に編入された。1596年にポーランド王宮廷は古都クラクフよりワルシャワに移転し、1611年にポーランドの首都となった。その頃から｢北のパリ｣と呼ばれたワルシャワは第2次世界大戦中、殆どの建築物が破壊されたがワルシャワ市民が出来る限り古い街並みを元通りに復活させたという逸話が残っており、中世のような綺麗な街並みに復元されている。
ワルシャワの有名人と言えばピアノの詩人と呼ばれたフレデリック・ショパン。郊外に生まれワルシャワで育ち、ポーランドを愛した作曲家である。世界最高のピアノコンクールの１つである｢ショパン国際ピアノコンクール｣は5年に1度ワルシャワで行われる。

ワルシャワの基本情報

通貨: ズウォティ
人口: 170万人（2009年現在）
言語: ポーランド語
民族: ポーランド人
行政区画: マゾフシェ県

面積: 総面積517km2
位置: ヴィスワ川の中流マゾフシェ地方に位置し
気候: 大陸性の気候で四季がある。湿度が低いので快適だが冬は冷え込む。ベストシーズンは初夏から9月頃。
時差: 日本との時差はマイナス8時間。サマータイム時はマイナス7時間。

ワルシャワの旅行情報

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ワルシャワの世界遺産

ワルシャワ最古の歴史的地区であり1980年に世界遺産へ登録されている。エリアの中心は旧市街マーケットプレイス（市場広場）でありポーランドのレストランやカフェ、商店がある。通りを囲むように城壁や城楼、大聖堂など優れた中建築物がある。

古い建物が残っていた旧市街と新市街周辺は第二次世界大戦で徹底的に破壊されたがワルシャワ市民により復元し壁の割れ目１本にいたるまで再現されたと言われ、17世紀から18世紀にかけてゴシック様式からバロック様式の建物が並んでいる。

ワルシャワ王宮（Historic Centre of Warsaw）はかつて「ヨーロッパで最も美しい宮殿の一つ」と言われ、バロック様式の建物内部はジグムント3世が暮らしていた頃のままを再現している。

ワルシャワの歴史

1611年にポーランドの正式な首都となり「北のパリ」として発展したワルシャワ（Warszawa）。1795年の第三次ポーランド分割でプロイセン領になりポーランド王国は消滅する。1807年にプロイセンを征服したナポレオンがワルシャワ公国を建てるがナポレオンが失脚。ウィーン会議でポーランド王国が誕生し、ロシア皇帝アレクサンドル1世がポーランド国王に就くことになった。フランスの7月革命に呼応して11月蜂起（ワルシャワ蜂起）が発生したが翌年に鎮圧されロシアへ併合されるようになった。

第一次世界大戦中に社会主義革命が起こったロシアではソヴィエト政権が成立し、社会主義への強い警戒を抱いたパリ講和条約によりポーランドの独立が承認されてワルシャワは再びポーランドの首都となった。しかし、1939年にナチス・ドイツがポーランドへ侵攻しナチス・ドイツの占領下においた。市内のユダヤ人はワルシャワ・ゲットー（ユダヤ人居住区）へ集められ国内の絶滅収容所へ送られる。1944年にワルシャワ蜂起を起こしたが戦闘の末鎮圧され、殆どの建築物が破壊されたが1945年にワルシャワは解放された。

ショパンとワルシャワ

ポーランド出身のフレデリック・フランソワ・ショパンはワルシャワ郊外で生まれ、ワルシャワで育ったポーランドを代表するロマン派の作曲家である。当時はピアニストとしても有名だったショパンは作曲の殆どをピアノ独奏曲が占めるので「ピアノの詩人」と呼ばれた。

39歳でパリの地で亡くなったがショパンの遺言により姉によってポーランドに持ち帰られ、ワルシャワの聖十字架教会の柱の中にショパンの心臓が埋葬された。ショパンの望郷の想いが強い事が伺える逸話である。

また、ワルシャワには17世紀にクラクフの騎士が建てたバロック様式のオストロフスキ宮殿（Zamek Ostogskich）内にショパン博物館がある。ショパンが最後に使ったプレイエル製のピアノや自筆の手紙、譜面、写真などが展示され、ショパン国際ピアノコンクールの間は普段公開されない貴重な資料等が見る事が出来る。