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ポーランドとは、「平原の国」という意味で、南部の一部を除いた国土のほとんどが広大な平野からできている。
10世紀にポーランドという国が建国され、16世紀には国土が最大となった。しかし、18世紀後半には隣接していたロシア・プロシア・オーストリアの3国に分割され、1795年にポーランドは消滅した。その後第一次世界大戦後の1918年に独立したが、第二次世界大戦でナチス・ドイツとソ連の戦略で再び国が分割された。
終戦後、1947年に再度独立を果たすも、ソ連の影響下に組み込まれていき社会主義国となった。このため、1950年以降ポーランド国内では暴動や民主化運動が頻繁に起こり、1989年、旧ソ連国圏で初めての非社会主義政権が誕生した。時代に翻弄された国の1つだが、ショパンやコペルニクス、キュリー夫人などをはじめとする、たくさんの偉人を輩出した国でもある。
ワルシャワ旅行中央ヨーロッパの政治、経済、交通の要にあるグローバル都市。
ポーランド共和国
ワルシャワ
ズウォティ
38,140,000人（2008年現在）
ポーランド語
カトリック（人口の約90％）
ポーランド人（人口の約97％）
323,000km2
中央ヨーロッパ
大陸性の気候で四季がある。夏は湿気は低く過ごしやすく、冬はバルト海のおかげで緯度のわりに厳しくはない。降水量は、季節による変動が少なく平均している。
日本時間マイナス8時間。3月最終日曜の深夜2時～10月最終日曜の深夜2時までのサマータイム時はマイナス7時間。
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ポーランドには、全部で11もの世界遺産がある。その中の一つ、「アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチスドイツの強制絶滅収容所」は、二度と同じ過ちが起こらないと願いを込めて負の世界遺産として認定されている。ここは、第二次世界大戦中の1940年～1945年にかけて、ナチス・ドイツによって虐殺されていた収容所である。
ポーランド料理は、基本的に家庭料理や庶民の宴会料理であり、固有の料理は少ないが、歴史的にポーランド人の他に非常に多くの民族などで構成される多民族国家だったため、周辺のあらゆる民族の食習慣がポーランド文化に同化しており、伝統料理のバラエティは非常に豊富である。
料理は、肉料理を中心に煮込む料理、クリーム系のスープ料理が多く、脂肪分が多い。これは、ポーランドという土地柄、体を温めるために食べられている。過去には、ポーランドでは1日4回の食事をとっていたが、近年は3回の家庭が多い。昼食を晩餐として、それ以外を軽くすませるのが伝統だが、都市部で働く人が増え、昼食を軽くして夕食を晩餐とする場合が多くなっている。
また、自分の母の料理が一番おいしいと考えるポーランド人が多いが、近年は外食の習慣も徐々に広がり、都市部ではポーランド料理をはじめとする世界各国の料理を食べることができる。しかし、残念ながら見た目はそこまでおいしくないようだ。しかしそれは見た目だけである。外食文化の習慣が徐々に広がってきたということは、裏を返せば家庭料理が今まで充実していたということ。ポーランドの家庭料理のおいしさを味わってみるのはいかがだろうか。
ヨーロッパやアメリカで大人気のポーランド食器（正式名：ボレスワヴィエツ陶器）は、ひとつひとつ職人さんの手で絵付けされた、細やかな心遣いを感じ取れる温かみのある陶器である。
この陶器は、ポーランド南西部の町ボレスワヴィエツで作られている。可愛いだけではなく、上質な陶土を使い高温で焼き上げているので、とても丈夫である。絵柄のバリエーションも豊富で、シンプルな柄は料理を引きたせ、柄の多い器は食材に華を添え、洋食でも和食でもどちらでも素敵な食卓を演出できる。
また、有害物質は一切使っておらず、電子レンジはもとよりオーブンにもそのまま入れられ、食洗機でも使用できるため、余分なお皿を出すこともない。しかし、製造元の直営店も含め、店頭に並ぶ食器は、実は余剰品と2級品が大半である。各製造元には、柄の多さから在庫を持たず、全て流通業者から受注してから作り始める。
そして、柄がぬけていたり、釉薬がかかっていない部分があるなどが原因2級・3級と格付けられた、流通業者に出荷できない製品が、直営店やボレスワヴィエツの街にたくさんあるアウトレットショップに卸される。当然2割～7割までの値引きがある。2級品以外にも、顧客からの注文以上に作った場合も、余剰品として1級品でも卸されている場合がある。そのため、欲しい柄や器があるかないかは運任せになってしまう。
ポーランド生まれの女性物理学者・科学者のキュリー夫人（マリー・キュリー）は、個人で2度ノーベル賞を受賞した初めての研究者である。彼女は、1903年に夫のピエール・キュリーと共に放射能の研究の功績を称えられ、ノーベル物理学賞を受賞した。その後、夫の死後も研究を続け、1911年には前受賞後の様々な放射能物質に関する研究が認められ、ノーベル化学賞を受賞した。その後も放射能を使った医療に関する研究、その他の研究を亡くなる直前まで続けたが、長い間放射能物質の研究をしていた故避けられない長期間の被爆により、白血病で亡くなった。66歳であった。
彼女は、女性として最初のノーベル賞受賞者であり、また個人で物理学賞と化学賞の2つの賞を受賞した人物でもある。彼女の功績を称え、放射能の単位は「キュリー」になっている。また、ポーランドの昔の紙幣に彼女の肖像画描かれたり、フランスのパリで活躍したキュリー夫婦はフランスの紙幣に肖像画が描かれたこともある。
長女のイレーヌ夫婦も、後にノーベル化学賞を受賞した。1族で獲得したノーベル賞はなんと5つである。彼女の研究は、原子（核）物理学の最初の基礎を作るとともに、原子力・核の時代を開くこととなった。
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