コックピットとは、旅客機の操縦室のことである。 第2次世界大戦後のすぐの旅客機は、コクピットクルーは機長、副操縦士、航空機関士、無線士、航法士の5人だった。そのうち、音声無線機の導入などで無線士が、無線航法局と航法装置の進歩で航法士が必ずしも必要ではなくなり、3名で運航するようになった。大型機は、3名、小型機は2名で操縦する時代が続いた。1970年以降に開発された旅客機はシステムの監視をコンピュータがするようになり、2名で操縦するようになった。 操縦士による座席の指定はないが、機長が左席、副操縦士が右席に座るのが一般となっている。 機長と副操縦士のうち、いずれか1人が機体の操縦にあたり もう1人が通信とその他の操作などのモニター業務を行なっている。操縦は2人の内のいずれかが行うが、最終的な意志決定は責任者である機長に権限がある。 長距離のフライトでは、3-4人が乗務をして、2人が2時間ごとに交代勤務をしている。