アムステルダムの空の玄関口
スキポール空港は、市街から南西約15Kmの所にある。KLMオランダ航空、マーティンエアー、トランサヴィアなどオランダの航空会社や、KLMと提携するデルタ航空のハブ空港となっている。機能的な設計と充実した施設、空港内の表示はすべて英語が併記され、「世界のベストエアポート」にも何度も選ばれている。
空港からアムステル市内までの交通手段は、鉄道、バス、タクシーがある。鉄道は空港地下に、スキポール駅があり、中央駅まで約20分所要。
バスは、市内の主要ホテルを巡回するシャトルバスと、市バスがあり、市バスは、インターライナー370番でライツェ広場を経由して、中央駅西側のバスターミナルまで運行。約20分の所要。
タクシーは正面に乗り場があり、アムステルダム市内まで約20分。
バス、タクシーは渋滞に巻き込まれる事もあるので、鉄道が速くて便利。
アムステルダムの観光スポット
アムステルダムの玄関口、東京駅のモデルになったと言われる赤レンガの美しい中央駅。ゴシックとルネッサンス様式を融合させた建物。
『アンネの日記』の舞台となったアンネの家は、第二次世界大戦時に隠れ住み、収容所に連れて行かれるまで過ごした家を公開。日記に書かれた当時のまま残されている。
そのすぐ隣には、高い塔の西教会があり、塔に上ると運河の街並みが一望できる。街の中心となるダム広場は、13世紀、アムステル川の水をせき止める為にダムが建設された場所。それがアムステルダムの名前の由来となっている。
広場を囲むように、17世紀に市庁舎として建てられた王宮、ゴシック様式の荘厳な新教会が建ち並ぶ。中世の街を見守ってきたムント塔は、かつては城壁の一部で、城壁は1620年の大火で焼失してしまった。塔への入場はできないが、毎週金曜日に28の鐘からなるカリヨンが美しい音色を奏でる。
すぐたもとのシンゲル運河沿いには色とりどりの花や球根が売られる花市がある。ゴッホの絵のモチーフで有名なマヘレの跳ね橋は、現在も活躍し、夜はライトアップされている。徒歩でも十分まわれるが、運河を渡るボートでの散策もアムステルならではで楽しめる。
アムステルダムのグルメ
オランダ料理は、青豆、ジャガイモ、ベーコンなどの野菜を煮込んだエルテンスープや、マッシュポテトにゆでた野菜を混ぜ込んだスタンポットがあるが、移民国家のオランダでは、世界中の料理が食べられる。植民地時代からの影響で、インドネシア料理もオランダに根付いている。ダム広場やライツェ広場にはレストランが集中している。
また、昼食を簡単に済ませる土地柄、ファーストフードのスタンドも多い。定番は、フライドポテトにたっぷりのマヨネーズをかけて食べるのがオランダ流。
コロッケの種類も多く、自動販売機もある。オランダパンケーキは専門店もあり、日本の様にふわふわしたものでは無く、クレープに近いものでシロップをかけて頂く。
スナックの売店は街中のいたる所で楽しめる。
アムステルダムの歴史
アムステルダムは、13世紀、河口近くの平地にダムを造り人々が住み始めたのが始まりだ。
16世紀にはスペイン王フェリペ2世やその後継者に対し、文化や宗教の違いから反乱が起こり、八十年戦争後、オランダ王国は独立した。自由都市となったアムステルダムへ、各地で迫害された人々がやってきた。
アムステルダムの黄金時代、17世紀、北アメリカ大陸、アフリカ大陸、インドネシア、ブラジルまで広い範囲へアムステルダムからの商船は出港し、世界初の株式会社、東インド株式会社の本拠地として、世界一の港町となった。
第一次世界大戦では、オランダは中立国であったが、第二次世界大戦では、ナチス・ドイツに占領され、食糧、燃料不足に苦しんだ。
移民が多い街として知られるアムステルダムは、現在も異国情緒が漂う街だ。