チッタゴン(Chittagong)はバングラディシュ第二の都市であり、海港である。バングラディシュ南東部に位置しミャンマー国境に近い。ベンガル湾に望むコンノフリ川(Karnaphuli River)河口近くに位置する港町である。チッタゴン丘陵地帯に近く、郊外はジャングルとなる。高温湿潤な気候で、年間を通して気温は20度以下にならない。降水量は雨季である夏にもっとも多くなる。
歴史上のチッタゴンの住民は多民族からなり、アラブ人、アフガン人、ムガール人が数百年に渡り上陸し、また定住してきた。現在もフィリンギ(Firingi)と呼ばれるポルトガル人の子孫がチッタゴンにおり、カトリックの信仰を守ってかつてのポルトガルの居留地であるパテルガッタに住んでいる。チッタゴンはバングラディシュの輸出入の主な経路であり、毎年多額の収入を貿易によって得るとともに、国内外からの投資を得ている。港湾施設の開発も進められており、インド洋の潮流に合わせた開発がなされている。