コロンボはスリランカのかつての首都である。同国最大の都市であるとともに、経済的な中心都市である。名称の由来はシンハラ語で「マンゴーの樹の茂る海岸」を意味する「Kola-ambathota」がポルトガル語でのクリストファー・コロンブスの名であるコロンボの置き換えられたもの。コロンボは2000年前からローマやアラブ、中国との交易を持っていた。ムスリム商人は8世紀には使節を置き、シンハラ王国と外部の交易の大半を支配下に置いた。
16世紀にポルトガル人が到来し、香辛料交易の為に砦を築いたが、17世紀にはオランダに占領され、1802年にイギリスのセイロン殖民地の首都になった。
1948年にはセイロン(1972年にスリランカに改称)が独立し、引き続き首都としての地位を占める。1985年、ジャヤワルダナ大統領は同国の首都をスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテへ遷し、コロンボは首都としての地位を失った。現在、国会議事堂などの一部施設を除いて首都機能の大半はコロンボから移転しておらず、またスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ自体がコロンボの郊外としての性格を持っているため、コロンボは現在も実質的な首都機能を果たしている。