グアヤキル旅行｜ena(イーナ)の海外旅行ガイド

グアヤキルについて

グアヤキル（Santiago de Guayaquil）はエクアドル共和国最大の都市にして主要な港湾都市。グアヤキル湾に注ぐグアヤス川の河口に位置し、グアヤス州の州都でもある南米有数のグローバル都であり、漁業と製造業の中心都市である。
グアヤス港からは、特産品のバナナやコーヒー、カカオなどの農産物を乗せた船がアメリカ合衆国を初め遠く日本への輸出している。グアヤキルという地名はスペインによるインカ帝国侵攻に果敢に挑んだ2人のインディヘナ、グアヤスとキルに由来して付けられたと言われている。
グアヤキルの見どころは「セメナリオ公園（通称、イグアナ公園）」だ。また、グアヤキルにはエクアドル随一の人気サッカークラブ、バルセロナSCの本拠地がある。グアヤキルを経由してガラパゴス諸島へ行く人も多い。

グアヤキルの基本情報

通貨: 紙幣はUSドル，コインはエクアドルコイン
人口: 3,328,534人（2007年現在）
言語: スペイン語
民族: メスティソ（先住民族とスペイン人の混血）、インディヘナ（先住民族）、ヨーロッパ系白人、アジア系、アフリカ系等
行政区画: グアヤス州の州都，市

面積: 344.5km2
位置: 中南米。エクアドル共和国の赤道に近い沿岸部。
気候: 低地のため年中蒸し暑い。6月と7月が一番寒いが、寒くても26℃程度はある。
時差: 日本との時差はマイナス14時間

グアヤキルの旅行情報

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グアヤキルのグルメ

名産はマングローブの泥地で捕れるマングローブガニ。レストランで茹でたマングローブガニを注文するとカニと一緒にハンマーが出てくる。レストランではハンマーを使ってカニを砕き食べる方法がとても一般的で、レストラン内にはハンマーでカニを砕く音が鳴り響く。茹でカニ以外にもカニ飯などもあり、名産のマングローブガニを堪能することができる。

特産品のコーヒーもとても美味しい。中でも、コンチネンタルホテルのカフェで出されるコーヒーがグアヤキルで抜群に美味しいと評判。温かいミルクが入った大きなポットと凝縮されたコーヒーが小さなポットに入って出され、カップに自分で注ぎ砂糖をたっぷり入れて飲むのが南米式カフェ・コ・レチェ（コーヒー＆ミルク）。グアヤキルへ行った際はぜひ試して日本で飲むコーヒーとの違いを味わいたい。

セメナリオ公園（通称イグアナ公園）

セメナリオ公園はグアヤキルの中心的公園。小さいながらも木々や花が植えられ、池もあるが、なんと言っても陸イグアナが放し飼いされていることでとても有名。木の上、芝生の上、花壇の中、ベンチの下と至る所に陸イグアナがいる。

陸イグアナ用の柵や囲いがあるわけではないので、もちろん陸イグアナは触り放題。見た目は迫力があるが温和な陸イグアナと戯れることができる。係の人が餌を与えるときには、ゾロゾロと木から下りて来て、そこらじゅうイグアナだらけになる。セメナリオ公園に行くと、通称イグアナ公園と呼ばれている理由をすぐに理解できるはず。公園は開放されているため無料で立ち入ることができるが、イグアナが逃げ出さないよう夜は閉まっているため注意が必要。

イグアナや爬虫類好きには１日中いても飽きないし、イグアナが苦手な方もセメナリオ公園で優しくてどこか愛嬌があるイグアナに出会ったらイグアナ好きになってしまうかもしれない。公園内の池には大量のカメもいるため、イグアナやカメとのんびりした時間を過ごすことができる。

カテドラル、センテナリオ公園

セミナリオ公園（イグアナ公園）の前には高くそびえる教会、カテドラル（司教座聖堂・主教座聖堂）がある。教会よりも格式高いカテドラルの中には高い天井と美しいステンドグラスがある。聖母像の周りに12使徒がいるステンドグラスには目を奪われる。

他にはスペインからの独立100年を記念して建てられた公園、センテナリオ公園がある。「センテ」は100を意味し、街の中心にとても広い敷地を占め作られた公園だ。スペインから支配されていた歴史をもつエクアドルでは、どこへ行ってもスペイン支配の影響を感じるが、グアヤキルでは他の都市に比べるとあまり感じない。

なぜかというと、グアヤキルでは、独立戦争の時に衝突がなかったからだ。支配が長かったため支配層のスペイン人と被支配層のエクアドル人が仲良くなり戦うことができなかったと言われている。そのため、センテナリオ公園の中央の塔には、スペイン人との外交に功績があった人の名前が刻まれており、今日でも称えられている。

政策で変化した街

市街地は大きな石造りの立派な建物が多い。以前は治安も悪く建物もとても汚かったグアヤキルだが、前の市長の政策で街は多きく変わった。4年の任期期間中に街を美しくする計画を立て、実行に移した。汚れていた壁を失業者にぬりなおさせ、無秩序に出されていた露天なども決められた場所にきれいな小屋を建てて移動させた。その結果、劇的に犯罪が減ると観光客が来るようになり、失業者も仕事を得ることができ、今やグアヤキルの経済は大きく発展を遂げている。

小高い丘に小さな家がびっしりと並んだラスペニャス地区もそのうちの一つで綺麗な色に塗られた家を見ることができる。この時の市長の素晴らしい点は、綺麗にしたのは外壁のみで、屋根と屋内はそのままにし、自分たちの力で美しくするよう住民たちの勤労意欲を高める工夫をした点。それぞれの家には必ず額がかかっており、綺麗になる前の家の写真が飾ってあり、以前の街並みと比較をすることもできる。ラスペニャス地区にある長い階段を上るとグアヤキルを一望できる展望台もあり、グアヤキルの夜景に酔いしれることもできる。

他にもマレコン2000という公園も前の市長の影響を受け、観光客誘致のために作られた。美しいグアヤス川散策を楽しむことができる。