海口の空の玄関口
海南省省都は海南省の政治、文化、経済、交通のセンターとともに、海、陸、空の交通の中枢である。
美蘭空港は海南省海口市美蘭区に位置する国際空港。1999年5月25日に開港し、海南航空がこの空港をハブ空港としている。空港税は空港管理建設費として国際線90元、国内線50元がかかる。
海口市から25キロメートル、市内から空港へは車で約40分。渋滞することはほとんど無くスムーズに市内へ到着できる。到着ゲート前には海南航空の送迎バスが待機しており、朝6:00から最終の便まで約30分間隔で運行している。料金は15元/人。また空港には沢山のタクシーが停車していて、料金は運転手と交渉だが市内までは大体40元~50元。白タクが沢山いるので注意が必要。空港では青色のタクシーが列を作っているのでそれを利用するとよい。
海口の観光スポット
海口ではここ数年で新しい観光区やポイントの開拓が進められ、観光の内容も幅が広がった。古くから存在するものも多く、海南島で最古の建造物である五公祠、30以上もの大小様々な火山口や噴火の際に作られた洞窟が見られる馬鞍山火山公園、熱帯野生動植物園では世界的にも珍しいライオンとトラの間に生まれたライガーが飼育されていることで有名。
他にも海瑞墓、李碩勛烈士記念亭、秀英炮台、人民公園、万緑園、假日海灘、熱帯海洋世界、金牛嶺烈士陵園、濱海公園といった観光ポイントがある。騎楼老街は中国様式と西洋様式が調和した街並みで雰囲気は南洋風情にあふれ、2010年第1回「中国歴史文化名街」の1つに選定された。騎楼の多くは2、3階建てになっており、一般的に奥行きは2軒か3軒になっている。
熱帯海洋世界には、ウォーター・ワールド、温泉保養センター、熱帯シティー、劇場などが揃っていて、中国初の熱帯と海洋がテーマの大型テーマパークとなっている。園内には陸地、砂浜、海があり、ビーチランドやビーチ浴場も整備され子供から大人まで楽しめる。 海口のお土産はコーヒー、椰子の飴、椰子の茸、天然の椰子の汁、椰子の味噌、バナナ、パイナップルとハラミツなどの熱帯の果物が豊富にある。
海口のグルメ
海南島でぜひ味わいたいのが海南チキンライス(海南鶏飯)。マレーシアやシンガポール、タイなどの東南アジア周辺地域で一般的な料理。「海南風チキンライス」などと訳されることもある。シンガポールでは、庶民の日常的な食事として定着しているが、そのルーツは海南島にある。
海南島文昌の「文昌鶏」(ウェンチャンジー)という料理が元になり、海南島出身者がタイやマレーシア、シンガポールなどに伝えたといわれている。ゆで蒸した鶏肉を鶏がらスープでネギなどと炊いたご飯に乗せ、チリソースや醤油、しょうがのタレとともに食べる料理で、店によって調理法や味付け、名称が異なる。専門店や屋台で食べることができる庶民的な味。
お土産を買う際におススメなのは、海南島特産の苦丁茶。飲んだ直後の渋みとは逆に少しすると口全体にほのかな甘みが広がり、その味わいを楽しめるのが特徴。高血圧や肥満に効用があるといわれており、近年注目を集めている。他にも文昌鶏、東山羊、加吉鴨、和楽蟹は海南省のもっとも有名なメニュー。リー族やミャオ族の料理も味わえる。
海南島のシンボル
中国最南端に位置する海南島はハワイと堂緯度に位置し、年間の平均気温は26℃で中国でも有名な避寒地の1つ。青く透き通ったビーチには白い砂浜と南国ムード満点の椰子の木が並ぶ。海南島は「椰子の島」ともよばれるほど椰子は海南のシンボルとなっている。そこで見られる自然は美しく、他にも数多くの熱帯作物を見ることができ、旅人たちを癒している。
毎年海口では3月の下旬から4月の上旬の間で、海南国際椰子祭りが開催されているほど。旧暦の3月3日は椰子祭り、他にも旧暦の正月十五日は府城換花祭り、 旧暦の2月9日に十九軍坂節がある。
海南島はリゾート地としてカラオケやナイトクラブからゴルフ練習場、射撃センター、バーベーキュー場など各種の娯楽産業も発達しており、毎晩午後8時以後になると、満員になるほど多くの人でにぎわう。お土産として椰子の実の殻を利用した彫刻や藤加工品などの民芸品があり、古くからの朝廷への貢ぎ物として知られる。