パプアニューギニアのグルメ
高地を含む広大な国土と豊かな海を有しているので、他の小さな南の島国と違って、食材はとても豊富。海沿いでは特産のマグロのお刺身やマッドクラブ(マングローブ蟹)、ブラックタイガー(エビ)、ロブスター(伊勢エビ)など新鮮な海産物を楽しむことができる。
またレタスやブロッコリーといった高原野菜をはじめ、かなりの種類の野菜が揃っており、さらにこれらは村々の畑で有機的に栽培されて市場に持ち込まれてくるので、日本のものとは色形が違うものの、総じて日本産より味と風味が濃く、野菜本来の味を楽しむことができる。特に芋の種類は豊富でタロ芋、ヤム芋の他、日本のサツマイモに似た甘みの強いカウカウや、よくデザートの材料として使われるタピオカ(キャッサバ)も芋として食べられている。
首都ポートモレスビー以外には独立したレストランは非常に少なく、地方では、ホテルに併設している店で食事ができる。
パプアニューギニアのお土産
代表的なものは、手作りの民芸品、生活用品、アクセサリー、コーヒー豆。手作りの民芸品では木の皮の繊維で編んだバッグ「ビルム」や、木の皮を伸して染料で模様をつけた「タパ・クローズ」、様々な貝殻や骨を組み合わせたネックレスやブレスレッド、イヤリングがある。
中には今でも冠婚葬祭などに使われる「シェルマネー(貝のお金)」のネックレスもあり、これは地方によって貝の種類や加工の仕方に違いがある、アロタウのバギとよばれるシェルマネーのネックレスでは、特定の貝の淵の赤い部分だけを切り取って丸く加工したものをつないであり、本物は高価な品となる。
また木彫りはその土地によって使う材料、デザイン、装飾の仕方が違っており、様々な種類の個性的な作品がある。
パプアニューギニアのスポーツ
パプアニューギニアは世界有数のダイビングスポット。「水中写真家の天国」と呼ばれるダイビング・スポットに恵まれ、パプアニューギニアの海で撮影された写真が度々、国際的な賞を受賞している。
インド太平洋に属するパプアニューギニアの海は、世界で最もサンゴの種類が多い地域に含まれ、海洋生物の種類が紅海の2倍、カリブ海の5倍にも達する一方、太平洋戦争時の艦船や航空機のレックポイントも多く、貴重な歴史遺産となっている。
1年中どのスポットでもダイビングが楽しめ、水温は25℃から29℃、風や波の状況から北西側では5月から11月まで、南東側では10月から5月が例年のベストシーズン。
パプアニューギニアのアウトドア
パプアニューギニアには、ほとんど手つかずのままの文化資源、社会資源がたくさんあり、第二次世界大戦の跡も残っており、トレッキング愛好家やブッシュウォーカーにお勧めできるデスティネーションである。
ハイランド地方は簡単に山頂まで行くことが出来る高山が多いことで有名。パプアニューギニア最高峰の標高4,509メートルのウィルヘルム山は、クンディアワからケグスグル村までも整備された道路があり、登山者が宿泊することも可能な国立公園の山小屋があることから、登山者にもっとも人気のある山である。パプアニューギニア政府観光局が最近実施したガイドの教育プログラムもウィルヘルム山を中心に行われた。
個人登山客の人たちもガイドを雇って登山をする人もウィルヘルム山を目指す登山者が一番多くなっているが、ウィルヘルム山へのアクセスは整備されているとは言え、登頂は必ずしも容易ではない。マウントハーゲン市からは、ギルウエ山、ラリブ山(いずれも火山)、ハーゲン山、オンゴ山、クボール山、キネカイノク山といった高山に登ることができる。ビスマルク山脈とクボール山脈はトレッキングに最適。