大平洋に浮かぶ7107もの島々からなる国、フィリピン。 ダバオは、フィリピン南部ミンダナオ島・ダバオ地方のダバオ・デル・スル州にある、マニラに次ぐフィリピン第2位の都市である。国際空港と港を持ち、フィリピン南部の政治・経済・文化の中心地である。ダバオは世界最大の行政面積を持つ都市の一つともされる。人口は130万人だが、昼間人口は約200万人にもなる。スペイン人による征服は19世紀と遅く、それまでは先住民やイスラム教徒が集落を開いて暮らしていた。この都市が発展したきっかけは、20世紀初頭の日本人によるアバカ(マニラ麻)栽培の農園経営であり、当時は2万人の日本人が住む東南アジア最大の日本人街もあった。現在でも多くの日系人が住み、定年を迎えた日本人の移住先としても注目されている。現在は木材の積出港であるほか、郊外にはドール社による広大なバナナ・プランテーションが広がり、その加工や輸出でも有名である。近年はアメリカ企業によるコールセンター業務などのアウトソーシング先として開発されており、巨額の収益が期待されている。