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福州について

福州市は中華人民共和国福建省（台湾の対岸にある省）の省都であり、中国の沿海都市の1つでもある。福州市の陸域総面積は12,152K㎡、そのうち都市部の面積は1,043K㎡。総人口は683万人に対し都市部の人口は270万人。
?江（?江）という川の入海口に位置し、1,137kmの海岸線を有している。また福州市は5つの区、2つの市、6つの県を直轄している。
榕樹というガジュマロの木の一種が市域に多数有ることから榕城とも称される歴史の古い町で、国家歴史文化名城に指定されている。面積121,525平方キロ、人口約590万人。明清時代には琉球館が設置され、琉球王国との交易指定港であった。
1984年対外開放地区に指定され、同時に国家歴史文化名城にも指定された。2006年現在では経済開発区に指定されている。

福州の基本情報

通貨: 元(ユェン) YUAN
人口: 676万人
言語: 北京語、福健語以外に福州語。福建語は中国語の4大方言のひとつで、内陸には客家語を話す人々も存在する。福建省は中国国内でも地域による方言差の激しい地域。
民族: 全人口の92％を占める漢族と、残り8％を占める55の少数民族から構成。
行政区画: 福建省

面積: 11,968 km2
位置: 江下流
気候: 亜熱帯海洋性モンスーン気候に属している。年間平均気温は19.6℃、無霜日は326日、年間平均降水量は1,342.5mm、平均湿度は77％。
時差: ‐1時間

福州の旅行情報

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福州の観光スポット

福州は中国の優れた観光都市で、特色のある景色を持っている。風景名所が数えられず、その主な名所には鼓山、西湖、西禅寺などがある。

鼓山の涌泉寺は福州市東部にある、標高969ｍの山。山腹445ｍにある湧泉寺は908年に創建された大きな禅寺で、天王殿、大雄宝殿など多くの古建築が立つ。天王が安置される千仏塔は宋代の芸術品のひとつ。何百人もの僧侶が生活している。お寺には低木の並木に囲まれた石畳の階段を上って行き、弘法大師（空海）が滞在・修行をしたこともあった場所。

西湖公園はのある西湖は杭州の西湖にちなんで名づけられた湖。晋代(282年)に農業潅漑用として掘られたが現在は公園になっている。湖畔には福建省博物館や動物園などがある。西禅寺は、怡山に紀元887年に建てられた福州五大禅寺の1つ。各時代の戦乱で何回も壊されたが信者の寄付金により再建された。中国最大の玉仏を安置した玉仏楼は見所。報恩塔からは寺全体を見渡せる。

福州・南后街

南后街の門へ一歩足を踏み入れると、そこにはまるで異世界化のような中国の古い街並が広がる。三巷七坊とは昔からの伝統的な街並みが保存された地区のことで、この地域には歴史的に名だたる福州の名士が数多く住んでいたとされ、近年福州市がそれらを整備し観光名所として知られるようになった。

その影響もあり周辺の省や台湾からの訪問者など多くの人がここを訪れている。その三巷七坊の中心となる全長1kmほどの通りが南后街。東側にある??巷、郎官巷、安民巷、黄巷、塔巷、?巷、吉庇巷が「七巷」、西側には衣?坊、文儒坊、光禄坊の「三坊」がある。南后街路は石畳が一面にひかれ、木造やレンガ造りの建物が混在している。

街はとても美しく保たれており繁華街の道路とは違ってゴミガ落ちていることもない。福州の夏はとても暑いため、人工的な霧のシャワーで暑さを和らげている。霧が出る建物の下に設置されたベンチのある休憩所では、街ゆく多くの人々が暑さをしのぐ。日中は暑くて人通りは少ないが、夜になるとまた違った顔を見せ多くの人が行きかい街に活気が出てくる。

日沈後人通りの多くなった夜の南后街でも霧のシャワーはまだ続き、暖色系の色で統一された街灯により古い街の雰囲気を醸し出しムードも満点。街には小さな屋台も出ていて、どこからともなく伝統音楽も聞こえてくる。ファーストフード店やコンビニ、バーや喫茶店などの飲食店も充実している。

福州の民間工芸

福州の民間工芸も名高く、伝統的な工芸品である脱胎漆器、牛角櫛、紙傘は昔「福州三宝」と呼ばれている。特に1,500年余りの歴史を持っている寿山石彫、200年余りの歴史を持っている脱胎漆器が国内外に名が知れ渡り、それらがコルク細工とともに「榕城三絶」と呼ばれている。

脱胎漆器は軽くて美しく熱さに強い。時間が経っても色褪せしないせず芸術品でもあり、かつ実用品でもあることから有名。福州の寿山石は福と寿を連ねれば福寿というめでたい謂れとなり、この寿山石を身につければ凶を転じて福となす神奇な力があり、又魔除けと災難除けを兼ねると伝えられている。

清王朝の時代には、毎年神に捧げる供物の中にも含まれていた。コルク細工は20世紀の始め頃から作られていて、柔らかい木の皮でできた半立体中国式山水画のようなの。その他に木彫り、貝彫り細工など福州独特の工芸品が多数ある。

福州の言語

福建省で使用される?語は中国語の4大方言のひとつで、省内ではさらに?北方言、?南方言、?東方言などに分れる。内陸には客家語を話す人々も存在する。福建省は中国国内でも地域による方言差の激しい地域である。

福州では、北京語、福建語以外に福州語が話されている。福州語は福建語とは異なる言葉であり、福建語が話せるからといって福州語が話せたり、理解できるわけではない。福州語は福建省のオリジナルの言語で、福建語は客家人や潮州人、その他の民族が福建に入ってくる事によって言語が混ざって最終的に出来上がった言語。

福建省の福州人のほとんどが福州市で生活をしていた為、福州語が定着した。しかし今日では、福州語よりも福建語の使用者の方が多い。その理由は、外部から来た客家人や潮州人、その他の民族が福州市の外で定着したからと言われている。