グラナダの世界遺産
グラナダは壮麗なアルハンブラ宮殿が有名で、宮殿と川をはさんで向かい合う丘の上にはアルバイシンの街並みが広がる。世界遺産に登録されている「グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン」のうちの一つだ。
アルハンブラ宮殿は13世紀から15世紀にかけて、アラブ建築の粋を集めて作られた宮殿。噴水や小さな池を持つ中庭(パティオ)を巧みに配置した建築や、漆喰に大理石の粉を混ぜて固めた壁に目も眩むばかりに刻み込まれたアラベスク模様等を眺めていると、アラビアン・ナイトの世界に迷い込んでいくような気持ちになる。ヘネラリフェは夏の宮殿として使われていたもので、様々な花と噴水で飾られた庭園はぜひ押さえておきたいスポット。
アルバイシンはイスラム時代の街並みが残る地区で迷路のように入り組んだ路地に白壁の家が軒を連ねており、イスラムのたたずまいが今も残されている。
グラナダのグルメ
軽食からバーの役割まで果たすバルが有名なスペインだが、もちろんグラナダでにもバルがたくさんあり、バルで提供されるタパスはきっと思い出に残るものとなる。タパスとは小皿料理であり、昼食や夕食など様々な形で簡単に美味しく頂ける料理だ。グラナダの住民にとってもバルや居酒屋のタパスはなくてはならない習慣になっているため、地元の人に交じってタパスに舌鼓を打つこともできる。タパスで出てくる料理はさほど量は多くなく、魚のフライ、ソーセージ、カタツムリの煮込み、ア・ロ・ポブレ・ポテトなど小さなお皿で提供される。
また、アラビアの影響を大きく受けたグラナダの料理もぜひ食べておきたい。スパイスを多く使い、スープやポタージュなどの料理が多い。また、デザートの種類もとても豊富。冷製スープのガスパチョや柔らかいそら豆とハムの揚げ物、サボテンのブダンソウ詰めなどグラナダの料理も旅のいいスパイスになること間違いなしだ。
シエラ・ネバダ山脈
ビーチと太陽が溢れるグラナダにはスキーのイメージは無いかもしれないが、シエラ・ネバダ山脈は、スペインでも最高のウインター・リゾートができる地域である。 何万人ものスキー客がここを訪れ、その雪質の良さを賞賛するほど。 1996年にはアルペンスキー世界選手権が開催された。 ゲレンデにはスノーマシンも整備されているため、ベストコンディションの雪があなたを迎えてくれる。
シエラ・ネバダには、勿論、夏もある。 夏の快晴で過ごしやすい日々は、パラグライダーの飛行に最適で、 パラグライダーの世界選手権に使われた飛行ポイントもある。 着陸地点は、熱帯海岸(コスタ・トロピカル)付近の静かなビーチが理想的で、午前中に離陸すれば、その日の午後にはセロ・ゴルドの海底でスキューバ・ダイビングが楽しむこともできるかもしれない。ウインドサーフィンやゴルフ、水泳や日光浴をして過ごすことも魅力的だ。
シエラ・ネバダに限らず、周辺の地域はハイキングやマウテンバイクのツーリングまたは乗馬に最適な景観にあふれている。河川ではボートによる川下り、リオフリオでは鱒釣りも楽しめる。 イスナジョスのアグア洞窟ではケービングも可能。この自然は必ず堪能したい。
保護地区:国立公園と自然公園
グラナダには保護地区となっている国立公園と自然公園が計6ヶ所ある。公園では直接自然を満喫することができる。
シエラ・ネバダ国立公園ではトレッキング、自転車でのツーロング、乗馬で様々なルートを楽しむことができ、冬季にはスキーや氷壁登攀を楽しむことができる。約17ヘクタールにおよぶ広大で感動的な山岳したいであり、1986年にユネスコによって膨大な動植物群を保護するために生物圏保護区に指定された。ヨーロッパの中でも特に生物の多様性が豊か。
シエラ・デ・バサ自然公園は最高峰が2,200mのペニディカ山系の中央部に約52,000ヘクタールにわたって展開している。ハバルコンで穴居により、先史時代以降のイベリア人の居中が確認されており、ダマ・デ・バサが発掘された場所でもある。
その他にも、シエラ・デ・ウエトルーサンティジャン自然公園やシエラ・デ・カストリル自然公園、シエラ・デ・テイダおよびアルミハラ自然公園など今なお壮大な自然が生き残っている。