マナド湾に面して広がるマナドは、南スラウェシ州のマカッサルに次ぐスラウェシ島第二の都市である。
かつてはウェナンと呼ばれていたが、1623年にマナドと改名された。古くから香辛料貿易の拠点となってきたマナドでは、スペイン、オランダ統治時代のキリスト教布教を経て、現在もキリスト教徒が人口の7割を占めている。
大通りに沿ってヨーロッパ風の教会が立ち並び、陽気で開放的な雰囲気を持つマナドは、イスラム人口の世界一のインドネシアの中では異色の街である。また、他の地域であるような宗教紛争とも無縁のマナドは、治安の良さではインドネシアでもトップクラスを誇る。豊富な種類の珊瑚や熱帯魚、世界有数のダイビングスポットで1500mのドロップオフをもつブナケン島を擁していることから、世界中のダイバーにマナドの名は広く知られている。