メダンは、インドネシアのスマトラ島東北部に位置する都市である。北スマトラ州の州都であり、デリ・セルダン県の県庁所在地でもある。スマトラ島最大の都市として知られる。人口でいうとインドネシア第四の都市である。1860年代にオランダのたばこ会社が進出してから急速に発展。タバコ、ゴム、茶、アブラヤシなどの産地としても繁栄してきた都市だ。
現在は、石油の積出港であるベラワン港を擁し、インドネシアの重要な商業都市として発展している。気候は、年平均気温25.2度、年間降雨量約2,300ミリメートル。年間を通じて高温多湿な熱帯雨林気候だ。市内には、マイムーン宮殿やラヤ・モスク(回教寺院)がある。
また、市の中心地から南東200キロメートルにあるトバ湖周辺は、風光明媚な観光地となっている。オランダ植民地時代の市庁舎、中央郵便局、給水塔などが残されている。市内の歴史地区にはスルタンの住居や1906年に建てられた大モスクなどがある。