プノンペン空港から市街地までは約10キロと比較的近いため、交通機関を使うと様々な場所を観光することができる。プノンペンを訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてほしい場所をふたつ以下にピックアップする。
【王宮】
王宮(Preah Barum Reacha Veak Nei Preah Reacha Nayeak Kampuchea)とは、 1866年にノドロム王により建立されたカンボジア王国の首都プノンペン市内にある王の宮殿である。王の在宅中でなければ一般公開されており、入場料は6米ドル。
また敷地内には、5000枚もの銀製タイルが床一面に敷き詰められていることから「シルバーパゴダ」と呼ばれる寺院もある。内部には代々の王家より受け継がれてきた宝物が並び、その中でもひときわ目立つのは黄金の宝冠仏。黄金でできた仏像に数千個のダイヤがちりばめられており、王冠にも大きなダイヤがはめこまれている。
【トゥール・スレン虐殺博物館】
トゥール・スレン虐殺博物館とは、カンボジア共産党のクメール・ルージュ支配下において、政治犯とされた罪なき人々を収容、処刑した場所である。当時は存在自体が秘密であったので収容所の公式名称はなく、地名をとってトゥール・スレンと呼ばれていた。
ポル・ポト政権にあったカンボジアにおいて、元は学校であったこの場所を収容所として使用し、反乱分子を尋問、そしてその係累を暴き出すために残虐な拷問を課した。館内には、実際に使われていた血痕の付着する尋問室のベッドや、収容者にはめられていた鉄の足枷などが、当時の生々しさそのままに残されている。現在はこの歴史的事実を後世に残すための博物館として公開されている。プノンペン市セントラルマーケットからバイクタクシーや車で10~15分程度で、休館日はないが開館は午前7時から午後5時半まで。