シェムリアップは街の規模は小さいが、世界遺産アンコール遺跡群を回るゲートの都市である。アンコール遺跡群は9世紀から15世紀、インドシナ半島で隆盛を極めたアンコール王朝の王たちが築いた宗教都市、寺院、祠堂、僧院、経蔵、貯水池などの遺跡群がある。その数はカンボジア全土、タイ東北部、ラオスを含めると1080を超えるが重要な遺跡群はシェムリアップから北へ5kmの所に広く分布している。北にはアンコール遺跡群、東にはロリュオス遺跡群、南にはインドシナ最大の湖トンレサップ湖が広がる。
カンボジア長い間続いた内戦が終わり近年急激に変化を遂げているシェムリアップは、フランス領時代だった頃の建物を生かした町づくりが魅力である。植民地時代の建物を建て替えた替えたフレンチコロニアル建築の外国人向けのリゾーホテルやレストランが続々と立ち並び、遺跡観光の町として成長を続けるシェムリアップ。アンコール遺跡群の散策でアンコール王朝と同じ時間の流れを感じつつ、訪れる人々に安らぎをもたらしてくれる街でもある。