CRSとは(Computer Reservation System)の略称で、旅行・航空業界における、航空座席やホテルなどの手配や発券を行うためのコンピュータ予約システムのことを意味する。 当初は、航空会社が自社の座席をより効率的に販売するのが目的で開発したのが始まりである。世界で始めて、このシステムを発明し導入したのがセーバー社(アメリカン航空とIBMの共同提携)である。 国内では、日本航空系のアクセス(AXESS)、全日空系のインフィニ(INNFINI)などが該当する。今では、CRSを利用する旅行会社のネットワークが世界規模になり、このネットワークを活用しようとするホテルやレンタカー、クルーズ、鉄道会社など多数の旅行商材供給会社が予約販売ツールとして活用するようになり、GDS(Global distribution system)とも呼ばれている。世界4大業者としては、セーバー(アメリカン航空系)・アマデウス(エールフランス・ルフトハンザなどヨーロッパ系航空会社)・アポロ(ユナイテッド航空系)・ワールドスパン(旧:ノースウエスト航空系(現在のデルタ航空)などが挙げられる。