大阪国際空港(伊丹空港)は、大阪市から北西に約13㎞、豊中市と池田市そして兵庫県伊丹市という2府県3都市にまたがる、関西を代表する空港のひとつ。京阪神都市圏のほぼ中心に位置し、アクセス面で非常に利便性の高い空港で、通称「伊丹空港」として馴れ親しまれている。(以下、伊丹空港と記載)
3,000m、1,828mと長短2本の滑走路を有し、利用客数は年間約1,400万人。後から開港した関西国際空港が国際線、伊丹空港は国内線に特化するという棲み分けがなされて以降、定期国際線の発着は無くなったが、その地理的な優位性から、いまだに国際線復活を望む声も少なくない。
近年の東京・羽田空港発着の国際線が大幅に増加に伴い、大阪⇔東京間では圧倒的に便数の多い<伊丹⇔羽田>間の国内線を利用して羽田からの国際線に乗り継ぐという、新たな渡航ルートが存在感を増してきている。東京発・大阪発の国際線それぞれの需給バランスの相違等により、場合によっては、関西空港から直に国際線を利用するより安くなるケースもあり、関西圏居住者にとっては、海外渡航における選択の幅がより広がったと言える。