蘭州は黄河の河畔に開けた海抜1510メートルの都市で、甘粛省の省都として甘粛省の政治・経済・文化・交通の中心地となってる。黄河の800キロ上流、中国大陸のほとんど中心の「陸都心臓」と呼ばれるところに位置する。
甘粛省は中国最大級の石油埋蔵量があり、蘭州は石油精製、石油化学、鉄鋼などの工業都市として発展している。
歴史上軍事要衝地としてまたシルクロードが始まる重要な出発点として既に 1,400余年の歴史を持つ古都である。
古代蘭州は西安と西域を連結する入口ながら黄河の発地として中国人とアジア、中東、ヨーロッパの人々が集まって往き来したシルクロードの拠点に利用されたことから古代より交通が発達した。
紀元前214年、始皇帝33年に、初めて蘭州に行政政府を置き、「金城郡」と命名した。 その後、581年に、隋の初代皇帝が郡は廃止し、「州」を設置、蘭州は初めて「蘭州」と言う名前になった。
建国後、蘭州は中国12の工業都市のひとつとなり、鉄鋼、化学、石油の工業で急速に発展してきた。
蘭州の65%の土地は山地であり、20%の土地は盆地と半山地、15%の土地は川で占めている。