西安は中国秦、漢、隋、唐など13の王朝が、1100年に渡って都をおいた古都長安である。かつてはシルクロードの出発点であり、唐代では東西の人や物が行き交う、世界最大の国際都市であった。今でも市街地は城壁で囲まれ、古都の赴きを強く残してある。西安(シーアン)はかつ栄華を極めた歴代の遺跡巡りは、西安を訪れる楽しみのひとつである。
また、日本とのかかわりも深く、遣隋使、遣唐使を受け入れ、現在も京都市と奈良市とで友好都市の関係にある。遣唐留学生阿倍仲麻呂、井真成、吉備真備、弘法大使空海などのゆかり地も現在の西安に遺されており、西安は毎年2500万人以上もの観光客を国内や海外から迎えている。世界遺産の兵馬俑をはじめ、観光の宝庫であり、内外から多くの観光客が訪れている。