サンクトペテルブルクは、ロシアの都市レニングラード州の州都である。ロシア帝国の首都であった第一次世界大戦以降(1914年-1924年)はペトログラード、ソ連時代(1924-1991年)はレニングラードと呼ばれていた。現在はモスクワに次ぐロシア第2の大都市。
サンクトペテルブルクはロシアを代表する港湾工業都市である。造船業を初めとして、電気機器、工作機械・工具類、農業機械、化学工業、製紙、家具、繊維・衣類、食品加工、タバコ、皮革などの工業が発達している。
サンクトペテルブルグはフィンランド湾に流れ出るネヴァ川のデルタ地帯に発達した町で、65本の川と100以上の島がある「北のベニス」と呼ばれる水の都である。町の中心部は、美観を考慮して建てられた18、19世紀のバロック、クラシック様式建築が残されいる。サンクトペテルブルグとは「聖ペテルの町」という意味で、ロシア正教の聖人「使徒ペテロ」に由来、この町の建設を命じたピョートル大帝によって名付けられた。